ttp://yakupen.blog.so-net.ne.jp/2006-12-09
「来年2004年は2つのオペラの初演があります。ひとつは現在作曲中の
石原慎太郎さんが書いてくださった能オペラ「古く剣」。これは東京と、
パリの秋、ベルリン芸術週間、ケルンフィルハーモニー、クラングシュ
プーレン音楽祭の共同プロジェクトになります。武生国際音楽祭でも、
2004年にコンサートヴァージョンで上演する計画があります。そして
もうひとつがこのエクス・アン・プロヴァンスの三島の「班女」です。
2003年はオペラの作曲の年になります。
ブリュッセルからパリへ。パリでは来年秋に予定されている「パリの
秋」音楽祭での能オペラ「古く剣」の打ち合わせです。
アンサンブル・ルシェルシュが演奏会のためにパリに来ていて、日本
からはこのオペラの制作をしている東京ワンダーサイトの館長さん
たち、4人が来ました。そして重要な打ち合わせをしました。この
能オペラについては、再び詳しく書きます。(細川俊夫2003年5月10日分)」


「12月15日分 == 石原慎太郎東京都知事とオペラを製作!! ==
 石原慎太郎東京都知事は6日の定例記者会見で、来年春に作曲家の細川俊夫氏と
協力して、能を題材としたオペラを製作すると発表した。具体的構想については、
「企業秘密だもの」とかわしたが、きっかけは細川氏側から「能をオペラにしたい」
と話があったことだという。
細川氏と12月25日に東京で会食して「ゆっくり2人の構想をぶつけ合う予定」に
しており、来年春ごろにヨーロッパで上演した後で、日本で上演される可能性が
あるという。
 会見で石原都知事は、「ジョン・ケージなんか分かりやすくなってきて、海の
とどろきとか林を動かす梢声(しょうせい)など、そういうものをとても上手く
象徴的に表すんだなあ・・・。細川さんの音楽は特に面白い」と現代音楽観を語っ
たほか、「三島由紀夫さんの有名な「近代能楽集」という現代劇としての能が
ありますけれども、やっぱり能のようなオペラっていうのはまだない」と
”能のオペラ”の新味を強調した。
      --- モーストリー・クラシック2003年1月号より抜粋 --- (作曲家細川俊夫NEWSより)