市教委が別商高教諭を懲戒免職

 別府市教委は20日、4月に無免許運転で別府署に検挙された市立別府商業高校の
安藤清丈教諭(51)を同日付で懲戒免職処分にした、と発表した。
 発表によると、安藤教諭は4月29日夜、別府市内の国道10号で自家用車を運転中、
後部ライトの整備不良で警官に停止を求められ、無免許運転が発覚した。
免許は平成13年8月に失効したが、検挙されるまでの9年間、無免許運転を続けていた。
失効当時は県教委体育保健課に勤務していた。

 別商高には平成15年4月に赴任し、自家用車で通勤。平成16年度から
男子テニス部の顧問を務め、対外試合などでは生徒を乗せてマイクロバスを運転していた。
その回数は、161回にのぼるという。
 同教諭のほか、管理監督に適正を欠いたとして、校長を減給処分(10分の1、1カ月)、
教頭と教育長を戒告処分、学校事務長2人(現、前)と教育次長兼総務課長を訓告処分とした。
 別府市教委は4月30日、「無免許運転で検挙」の事実を公表した際、教諭の氏名を伏せたが、
今回は懲戒免職処分の場合は氏名を公表するという別府市の指針(昨年9月制定)に沿って
公表した。また、県教委の処分基準に準じて最終決定したという。

 記者発表では、高橋護教育委員長が「教育公務員としての信用を失墜し、生徒及び保護者、
市民の信頼を損なったため、懲戒免職という厳罰に処した。あらゆる事情を考慮しても、
なお教育公務員の地位に留めておくことはできないと判断した。
生徒・保護者、市民の皆様に心からおわびします。二度とこのような不祥事が起こらないよう、
綱紀粛正を図り、信頼回復に努めたい」と陳謝。
 寺岡悌二教育長も「大変申しわけない。本人も深く反省している。断腸の思いで処分した」
と頭を下げた。