ローラン・プティ氏=フランスのバレエ振付家
 【パリ=三井美奈】パリ・オペラ座によると、フランスのバレエ振付家、ローラン・プティ氏が10日、自宅のあるスイス・ジュネーブで死去した。87歳だった。

 1940年にオペラ座入団、48年に「バレエ・ド・パリ」を結成し、ルドルフ・ヌレエフら有名舞踊家と共に創作活動を行った。55年にフレッド・アステア主演の米映画
「足ながおじさん」の振り付けを担当、「ダンスの魔術師」と呼ばれた。詩人ジャン・コクトーらと作った「若者と死」で深い心理と官能性を表現したほか、文学的な
「プルースト〜失われた時を求めて〜」、軽妙な「こうもり」など多彩な作品を残した。

 日本でも人気が高く、今年公開された映画「ダンシング・チャップリン」では草刈民代さんがプティ作品に挑む姿が紹介された。牧阿佐美バレエ団や新国立劇場バレエ団
も多くの作品を上演している。2003年に旭日中綬章。

(2011年7月11日14時35分 読売新聞)


http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20110711-OYT1T00453.htm