その男はとても美しい容貌の持ち主であったがため、ある者には妬まれ、迫害され、性欲の対象として慰みものとなっていた。
まさに闇のなか生きてきた男を救ったのは一人の女性。二人は愛し合い、やがて夫婦となった。
しかし幸せは長く続かなかった。妻が亡くなってしまったのだ。
男は思う。もう一度妻に会いたいと。

ある日、男の家の前で重傷を負った少女が倒れていた。介抱して男は気づく。少女は人間ではなく、アンドロイドであることに。
目を覚ましたアンドロイドの少女は記憶を失っていた。男を見て怯える少女。少女が断片的に残していた記憶から、何者かに狙われていたと理解した男は少女を匿うことを決意する。
いつの日か二人は打ち解けていった。お互いに思う。男は少女が亡き妻に似ていることに。また少女は男が記憶に残る兄に似ていることに。

男は決意は固かった。たとえどのような理由で追われていたとしても、少女を守り続けると。
また少女も、男を一人にはしないと強く思っていた。
たとえそれが、世界を敵にまわす運命であったとしても。



ひたすらドライに、ただお洋服を着た写真をアップされている2体に、こんな設定をつけているなんて、誰が気づいていただろう。