彼らについて、うんざりしていることは、もう一つある。それは富裕層の苦悩がまるで解っていないことである。
 税金対策の苦悶。
 弱さ。
 税法。
 生活の恐怖。
 日々の祈り。
 君たちには何も解らず、それの解らぬ自分を、自慢にさえしているようだ。そんな著名人があるだろうか。
 知っているものは世知だけで、思想もなにもチンプンカンプン。開いた口がふさがらぬとはこのことである。
 ただ、人の肩書きやフォロワー数や知名度や権威だけで、人を判断しようとしている。
低俗とは正にそのことである。彼らの文学には、どだい、何の伝統もない。オーウェルの1984? 
 冗談はやめてくれ。何にも読んでやしないじゃないか。本を読まないということは、その人が孤独でないという証拠である。
隠者の装いをしていながら、周囲が常に賑やかでなかったならば、幸いである。
その文学は、伝統を打ち破ったとも思われず、つまり、情弱の読物を、いい年をして大威張りで書いて、調子に乗って来た西村博之のようにさえ思われる。
しかし、アンデルセンの「あひるの子」ほどの「天才の作品」も、一つもないようだ。そうして、ただ、威張るのである。腕力の強いガキ大将、お山の大将、乃木将軍。
 宮家がどうのこうのと言っていたが、(宮家というと、いやに皆いきり立つのが不可解)或る新聞の座談会で、
上皇后様が、「エスパー魔美かく語りきを愛読している、身につまされるから」と仰っていた。
それで、いいじゃないか。おまえたち成金の奴の知るところでない。ヤキモチ。いいとしをして、恥かしいね。エスパー魔美などお殺せなさいますの? 
売り言葉に買い言葉、いくらでも書くつもり。