Facebook、匿名化OS「Tails」ユーザーの正体暴く技術を開発 米FBIへ提供していたことが明らかに

 米Facebookが米連邦捜査局(FBI)に協力し、犯罪者のネット上での足取りを割り出す技術を開発、提供していたことが分かったと、
米ニュースサイトVICE内のテクノロジーメディアMotherboardが6月10日(現地時間)に報じた。この技術の利用により、ネット上での動きを“匿名化”していた性犯罪者の逮捕に至ったという。

匿名化技術を駆使して性犯罪を行う容疑者をFBIが逮捕
 FBIが同技術を使って逮捕したのは、カリフォルニア州に住むバスター・ヘルナンデス容疑者(20代・男性)。容疑者は偽名を使い、
数年間にわたってFacebookやメールなどで複数の少女を脅迫していた疑いが持たれている。脅迫内容は、性的な写真や映像を提供しなければ、殺害や性的暴行を行うというもの。
脅迫は時に学校にまで及び、授業が中止になるケースもあった。

 容疑者はネット上で犯罪行為を行うに当たり、身元の特定を避けるため、全てのインターネット通信に匿名化ソフトウェア「Tor」を経由できるOS「Tails」を使用して匿名化を図っていた。

 このため捜査は難航したが、FBIにより2017年8月に逮捕。FBIはこのとき、容疑者の身元を「ネットワーク調査技術(NIT:Network Investigative Technique)」というもので特定したとしていたが、
NITの具体的な内容などについては明かさなかった。

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/30/news078.html