40歳超の無職が全国に70万人!日本を蝕む「中高年ひきこもり」
https://www.dailyshincho.jp/article/2018/01070558/?all=1&;page=2
「8050問題」「7040問題」という言葉を、ご存知だろうか。
50代のひきこもりの子と80代の親、40代の子と70代の親。ひきこもりが長期化して当事者が中高年に達し
高齢の親の問題と併せて深刻な社会問題として浮上していることを指す言葉だ。

内閣府の「若者の生活に関するJP調査」(2016年)によれば
ひきこもりの若者は推計で全国に54万人いるという。
驚きの数字だが、ここには40歳以上は含まれない。「若者」とは、39歳以下を指すからだ

では、40歳以上のひきこもりは実際、どれ位いるのだろう。
山形県のひきこもり調査(13年)によれば40歳以上がひきこもり全体の44%と半数に迫り
島根県の調査(14年)でもひきこもりで最も多い年代が40代で、40歳以上が53%
生き甲斐の5chで、子供部屋にひきこもる情けない現実が全部バレている中高年ひきこもり
40歳以上のひきこもりは、全国に膨大な数が潜在していることがうかがえる。

こうした「ひきこもりの高齢化」の放置は単なる親子の「家庭内トラブル」に留まらないところが、この問題の深刻なところだ。

〈57歳ひきこもり男性が、パソコンを買ってもらえず、81歳父親を殺害〉(14年5月、三重県)
〈64歳父親を37歳ひきこもり息子が殺害。自宅解体で父親から見放されたと〉(15年3月、北海道)
〈70歳父親が、44歳の長男を刺殺し殺害。「僕の44年間はなんだった!」号泣する長男に「ゴミを片付けないとな」と発したのが切っ掛け〉(19年6月、東京都)
〈数年前死亡の父親を55歳ひきこもり息子が死体遺棄と死体損壊。数年前に自宅で死亡したが、疑われると思い通報しなかった〉(20年11月、埼玉)
〈「母の年金で暮らす」65歳ひきこもり息子が遺体放置、遺棄。同居する母(87)が死亡しているのを発見したが、遺体を放置したとしている〉(20年11月、大阪)

家族内殺人は最悪に至ったケースだが、32歳のひきこもり男性による大分県宇佐市のこども園襲撃(17年3月)や
51歳のひきこもり男性による川崎市多摩区でスクールバスを待つ私立カリタス小学校の児童ら20人が殺傷された事件(19年5月)は

”ひきこもりのストレス”が外に暴発する可能性がゼロではないことを示している