【IL CUORE DEL RE】  王様の心臓
詞:フラヴィオ・コンフォルティ  曲:フラヴィオ・コンフォルティ  編曲:マリオ・ツァンニーニ・クイリーニ  歌:サーラ・ラコーニ  / 2014年(第57回)

SOLISTA:魔女がひとり、お城の中をさまよっている
      黒くて暗くてうすぼんやりとした星に導かれて
      ナイフよりも危ないけれど
      でも本当はとても美しいのよ
      王様がその魔女に出会ったときたちまち惚れあがって
      魔女はもちろんそのチャンスを逃さず
      王様の心臓に指で触れて魔法の薬の材料にしたのよ

TUTTI:回せ、回せ、かき混ぜろ、頭の無いネジを四本加えて
     歯がぼろぼろになった櫛に、窮屈な靴に
     それにバッタのジャンプも百回分
     でもなにかうまく行かない
     心臓がいちばん悪い材料だ、それが魔女には分かる
     賢い魔女だったので気が付いたのよ
     あの夜お城で、その心臓は恋に落ちていたんだって!

TUTTI:王様の心臓
CORO:王様の心臓
     王様の心臓、王様の心臓!

SOLISTA:タイツを履いた百二十羽のカラスにかけて!
      心よ、打ち明けて、三つまで数えるから
      解決法は一つ、間違いっこないわ、王様が誰のことを好きなのかを話してもらうのよ
     
CORO:魔女さん、悪だくみでいっぱいの魔女さん
     魔法の薬を作ってそれを飲んでごらんよ、だって
SOLISTA:もっとおつむを冴えさせなくちゃいけないからよ、王様はあなたに恋をしたのよ

TUTTI:今では魔女と王様はもう婚して
     悪い事には、招かれた人たちの中に
     ぎゅうぎゅうに詰めかけた宮廷の人たちに混じって翼のある魔物たちがいたのよ
     新婚旅行のあとで手を互いに差し伸べて
     馬車の中で魔女は言ったのよ、『不思議ね、お城が見えるわ
     それもまるで、二つ見えていて、いちだんと美しくなったみたい』
CORO:オ オ オ…

SOLISTA:今日では魔女は宮廷でとても愛されてる
      でももしあまり優雅じゃないなんて告げようものなら魔女は叫んで言うわ
TUTTI:『それならあんたをサラダ菜の株に変えてやるわ
SOLISTA: さっさといなくなれ、三つまで数えるから!
TUTTI:それならあんたをサラダ菜の株に変えてやるわ
     さっさといなくなれ、一、二の三!』