【ZECCHINO D'ORO】ゼッキーノ・ドーロ 2
このスレではイタリアの国際児童音楽祭ゼッキーノ・ドーロの歌詞を淡々と翻訳して載せて行きます。
なお普通にゼッキーノ・ドーロについて語っても問題はありません。
えっ?日本人だから無理?そうでしょうね〜。
でも私も日本人なのに語れますよ。なぜなんだろう、どうしてなんでしょうね〜。
きっと多くの日本人と違って音楽に関する常識を持ち合わせているからでしょうね。
『トレロカモミロ』や『黒猫のタンゴ』や『マヌエロ』はマリオ・パガーノさんという人が作曲してフランコ・マレスカさんという人が作詞したという常識を、
すなわちポップスにはそれを作った人たちが存在しているという当たり前のことをわきまえているからでしょうね!
・初めのスレ
【海外の童謡】 http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/doyo/1171246369/l50
・第二スレ
【海外外国の童謡唱歌】 http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/doyo/1352563885/l50
・第三スレ
【【ZECCHINO D'ORO】ゼッキーノ・ドーロ】 http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/doyo/1388110705/l50 06【KYRO】 キーロ
詞:エミーリョ・ディ=ステファーノ 曲:マルコ・ヤルデッラ 歌:エリアーナ・アルトマーレ
キーロはシナノキの森で風と戯れていた
ツグミやチョウチョやイノシシやウサギたちに交じって
火打石の屑や、石ころや、矢を投げていた
まだ鉄砲はなかったのよ
でもキーロは頭の中ではもうそんなものを作っていたわ
− タタタン・タタタン・タタタン!
言っていたわ、『僕がどれほどかっこよくて、
葉っぱや、アリたちや、カエルたちはシナノキの森でどんな大騒ぎをすることだろう!
でもあのリズムをお聞きよ、びっくりするなあ!
僕もあの鳴っているテンポに気付かなかったんだぜ!』
− どんなテンポが鳴っているの?
今は雪が降っているような音を立てている、なんて真っ白い雪なんだ!
野原や生垣に雨やひょうが降っているような音を立てている
凍えたイヌが人ひとりひとりに対して立てるような音を立てている
アリや魚やカエルがそこから逃げていくような音
− タタタン・タタタン・タタタン
− タタタン・タタタン・タタタン
キーロはクマの毛皮と貝殻を着ていた
イノシシやガゼルやウサギを狩っていた
既に火の神様と雷の神様に会っていた
夜のともしびとなる稲妻の神様
魔法ひとつでタ・タ・タ・タン!
− どんなテンポが鳴っているの?
今は雪が降っているような音を立てている、なんて真っ白い雪なんだ!
野原や生垣に雨やひょうが降っているような音を立てている
凍えたイヌが人ひとりひとりに対して立てるような音を立てている
アリや魚やカエルがそこから逃げていくような音
− タタタン・タタタン・タタタン 【KYRO つづき】
ある日、風が荒れ狂っていたとき
川の水の中に光るものが見えた
クマの毛皮と貝殻を身にまとって
ハエに、カエルに、ヒメジに狙いを定めていた
そのとき、灰色に寒々とした中で
雪片に交じって何かを探していたという話よ
− ピューピューいう音、歌声、空についた足跡
− 太陽の光、軽やかに飛んでいく
でもそれはタタタタンの調子の外れた
騒音に過ぎなかったんだ
刺すような寒さを肌に感じてごらん
どんな日でもいい
なんて寒いことだろう!
− なんて寒いことだろう!
今は雪が降っているような音を立てている、なんて真っ白い雪なんだ!
野原や生垣に雨やひょうが降っているような音を立てている
凍えたイヌのような音を立てている、もう寒さは十分だよ!
それがひとりの男の子が考えたことだった
百万年前のこと