カレツキとケインズも同等の大発見をしている。
国民所得を家計部門と非家計部門の2つから見ると、
家計部門の所得の総和と非家計部門の所得の総和は完全に一致する。

発想の出処はマルクスだが、マルクス本人はこの驚くべき事実に気づいておらず、
二部門法でなく三部門法を採っている。
カレツキは国民所得方程式で三部門法を採っているが、
二部門に分けることを明確に意識して、家計部門のほうを単純に下位二部門に分けて合計三部門としている。