バブル崩壊「総量規制」がもたらした大衝撃の記憶
いま振り返ると「住専問題」とは一体何だったのか
https://toyokeizai.net/articles/-/656909
 1990年代に入り、バブルが崩壊し金融危機に直面したのは、何も日本だけではなかった。しかし、その後の処理の仕方で
明暗が分かれた。
 例えば、スウェーデンでは、それらの金融機関を救済せず、破綻させるというハードランディング政策をとった。いったん銀行を
国有化し、巨額の公的資金を注入して不良債権を一気に処理してから、再民営化するというハードな政策を実施したのだ。
それにより、1~2年ほどは苦境にあえいだが、すぐにⅤ字回復を達成した。
 同時に、明確な先端産業化を目指す産業政策を立て、「イノベーションに対する研究開発投資と教育投資」を増加させた。
その結果、エリクソンなどの優秀なIT企業も誕生して新時代の扉を開くことができた。株価も現在では、1990年代のピークを
はるかに上回っている。