いまの時代はマクロ経済学に数理を使い過ぎることが問題視されているのに。
確率論で世界に名を馳せた数学者でもあったケインズの警告はこの、「経済学では数理に頼ってはいけない」ということであった。

ケインズは、経済学が頼りすぎる数理を、「似非数学」(pseudo-mathematics)と呼んだ。