宇野理論が学べる大学
現在高校3年ですが、センターで失敗したので、ほぼ浪人確定してます。 経済学部で宇野学派の理論を学びたいのですが、どこがいいでしょうか? 来年の受験はそこに絞りたいので・・・ ちなみに、親父が30年近く前に首都圏の某大学の経済学部卒業なんですが、 その頃なら東京大学・東北大学・法政大学・筑波大学だったと言ってますが、今は分からないそうです。 ちなみに、親父の書棚には、宇野弘蔵著作集、鈴木鴻一郎教授、伊藤誠教授、大内秀明教授、降旗節雄教授、大内力教授、侘美光彦教授、櫻井毅教授、日高普教授等の著作が200冊あまりあります。 いずれも故人だったり教壇から去られていたりといった状況ですので、どなたかご教示ください。 ちなみに、将来は理論分野で大学院まで学びたいと思っております。 俺から逆に質問しよう マーケティングは富を生み出すが 原理になぜはいらない? 現状だから? では何故その原理なのか? >>113 >マーケティングは富を生み出す 流通過程が富を生み出すことはない、というのがマルクスや宇野の考え。 個別に損得はあっても全体としての富は生み出さない。 いわば偏るだけ。 偏った結果として、それが事業に投資されることによって生産手段に転化する。 それが富の根源。 資本制経済の原理としてはこの根源を見る。 こんなとこかな。 >>113 マーケティングという言葉はあいまいなので金融市場とさせてもらった。 >>113 もしマーケティングというのが付加価値的なものをイメージしてるなら、付加価値を加える行為全般は労働。 >>114 そこが理解しがたいところさ 生産手段と流通手段なんて差はないよ。 この世の全てがモノならね。 流通というモノを生み出しているに過ぎない。 唯物論が徹底してないんだよ。 宇野は労働価値説からは抜け出したが剰余価値説 がマルクスの流れだからね。 まあ今日はこのくらいで。 >>117 >流通というモノを生み出している ちょっと意味が取れないな。 もちろん流通にかかわる事業(資本、労働)は存在するし、価値を付け加える。 それと原理的な流通過程の問題とは別。 宇野理論の把握も違うと思うが、これ以上こんなことこでやりとりするのはちょっと無理だろうな。 >>118 もし、それが言いたかったのなら、宇野でもマルクスでも読み返したほうがいい。 観念的な使用価値も使用価値のひとつとして扱われてる。 >>119 販売はモノだろう? 全て原子に還元できる。 宇野は確かに理解は怪しいが。 >>120 ゴーダを読んでごちゃごちゃ言うのは飽きた。 >>121 それを言うなら ゴーダを読んでゴダゴダ言うのは とか ゴーダを読んでああだゴーダ言うのは じゃないと >>102 >ソ連東欧はマルクス経済学に基づいてないよ。 ソ連の大学で使っていた経済学の教科書をもってるんやけど、明らかにマル経だ。w ソ連邦が崩壊し、東欧が自由主義化しても、まだマルクスを信じていたいアッフォー がいるんだな ---- オウム真理教とそっくりだな。 問題はそこじゃないから 労働価値説の不適用 剰余価値説の異様さ。 ここがポイント >>124 その教科書は思想に重点置かれてんの? それともレオンチェフの産業投入分析やパレート分布みたいに理論的、技術的に書かれてるの? >>124 だからさ、そもそもレーニン自体、ソ連を社会主義だとは認めてないんだよ。 自分の孫の代くらいになるだろうって。 ソ連東欧は社会主義でなく、国家資本主義。特殊な資本主義。 マルクス経済学についてはよく知らないんですけど、 ロシアや中国での社会主義革命って生産関係の変革ではなくて マルクス主義思想という上部構造が突き動かしたのであって、 もうこの時点でマルクスの史的唯物刊歴史観って否定されないんですか? >>131 ロシアや支那の社会主義革命は経済構造だけを変革したんじゃない? 民間人が所有していた生産手段を国家(または共同)所有に変えただけだろ? ということで>>130 に1票。 宇野弘蔵はマルクスを理解していなかった。宇野理論を反面教師として『資本論』を読むのはいいが。 残念ながら、経済学部でマルクス経済学をちゃんと学べるところは少なくなっている。 むしろ哲学とか政治学のほうがいいかも。 そして大学院でCentre for Social and Political Thought, University of SussexかThe New School for Social Researchに留学する。 >>133 宇野がマルクスを理解してない部分はどこ? >134ほとんど。 まず最初の価値形態論からわかっていない。 そして資本主義経済の運動を「永遠に繰り返すがごとくに」叙述する、といって、資本主義の終わりを証明しようとしたマルクスの方法を完全に抹殺している。 さらに賃金騰貴恐慌論という絵空事の世界。 宇野原論は最初から最後までマルクスをゆがめるもの。 >>135 マルクスの理論から、資本主義の終わりと言ったイデオロギー的にゆがめられた 部分を排除し、理論として止揚したのが宇野の功績。 景気の循環にしてもいわゆるニューエコノミーが夢物語とわかった現在 むしろ説得力を増している。 >>134 = 正統派 >>135 = 宇野派 だな。 間違えた。 >>135 = 正統派 >>136 = 宇野派 だな。 >>138 なるほど。 それにしても資本論第3巻というのはやっぱりエンゲルスなんだな、と思うのは俺だけじゃないだろうな。 >>135 たしか宇野は自分が死んだら天国でマルクスと価値について議論したい、なんていってたよね。 東大情報学環の須藤修とか、その弟子で武蔵大の杉本伸が宇野派だろ? 今でも東京大学経済学部だったら宇野理論は本格的に学べるのではないか。 >>1 ですごい宇野派の大家が列挙されてますが、現在、原理論では小幡道昭教授、段階論は石見徹教授・柴田徳太郎教授がいます。 小幡氏と石見氏は>>1 の大家の弟子です(伊藤誠名誉教授と侘美光彦名誉教授の科目は私も取りました。)。 財政でも制度は宇野の方式で教える先生もいます。近経の財政は「財政政策」です。 金融も(「金融制度」という科目になりますが)宇野の方式です。(金融も財政も実際は宇野派の方は制度の勉強ですが) あと「恐慌論」という科目もあります。宇野段階論の真髄を学べると思います。 3年からゼミを取ります。第2ゼミも可能なようです。 >>142 スレ違いですけど、簡単に説明します。一口で言うとIS=LM分析を「ケインズ経済学の矮小化」だとしたこと。 確かにIS=LM分析は難解なケインズ理論を高校生にでもわかるようにしました。その点ヒックスは偉大です。 しかし、IS=LM分析は均衡を前提としていますが、ケインズは一般理論でそんなこと全然言っていません。むしろ均衡状態に向かわないかもしれないとケインズ経済学の徹底的な動学化を宇沢氏は主張したのです。 ヒックス氏はケインズが一般理論で均衡状態を前提にはしていないということを十分判っていたと思われますが、エピゴーネンマクロ経済学とIS=LM分析を同一視するものが多数現れるようになってしまったのです。 それへの警笛を発した人の中では世界で最初の頃の人に宇沢氏はあたると言って良いと思います。 宇野原論は、東京だと確か東京経済大、専修大ぐらいだろうか? 法政にも宇野学派がいっぱいいたが、退任したりして今は経済史と労働経済学, 、アメリカ経済論位か…? 東大経済はある意味スゴイな! で、経済史辺りは講座派(正統派)だしね。 法政なんか、マル経崩れが近経と共謀して大部分、潰したもんな! 現総長なんか、実に怪しい。 色々なそれらしき人はいるにしても、宇野理論を理解し継承しているとは到底思えない。 ほとんどの人がマル経ですらないような怪しげな理論を振り回しているに過ぎないように思うが。 現在のところ、大学で意味のある経済学を学ぼうと言うのはちと無理があるので はないかな。独学したほうが余計な時間とお金の節約になるだろう。 私が1970年初期に、マルクス経済学を学ぶ目的で法政大学の門をくぐった頃は、経済学部のゼミは、はっきりと、宇野系、労農派(社会党系)、 講座派(日共系)に分かれていたと記憶する。もち論、ゼミの名称に○○系などと管板が掛かっているわけではないが、教授の名前などから、およそ 推察がついた。法政大学は元総長が大内兵衛であった事からも分かる様に、当時は労農派が主流であったと思われるが、 宇野理論を取り入れる学者もいて、次第に宇野経済学派の存在感が大きくなる時代の端緒だったと思う。 もっとも私は、大学に入った途端に運動の方が忙しく、内ゲバにも巻き込まれ、ほとんど授業にも出席していなかったから(→そのまま大学は退めた)、 「学問的世界」でそれらの理論がどんな風に【アウフヘーベンされた】のかさっぱり知らない。 降旗節夫とか、鎌倉孝夫とか、大内秀明等のいわば「宇野学派」名前を聞くようになるのは、その後だったような気がする。 もう法政経済もある意味で、お終いかな? 社会経済学派などは、とっくに少数派だし後継なんて居るわけがない。 そもそも、法政は院生を育てて、学内に採用するという事を避けてきた… まあ、出身大学がバラエティに富んでいるのは、面白いかともいえるが。 しかしアメリカで、Ph.D取ってきた奴ばかり採用するのはいい加減止めて欲しい。 こないだ、足利日赤循内部長 高橋暁行の尻穴 舐めてあげてたら なんか白い1cm幅位の紐みたいなのが出て きてさ。ビックリしたよ。慌てて口濯いだ。 蟯虫でしょ。こっちの舌で卵 舐めて取ってあげて、お腹に貰ったって ことでしょ。本人に言わなかったけどさ。 やんわりと別れたよ。んで、即効 病院に駆除剤貰いにいったよ。 もう絶対アナル好きとは付き合いたくない。 とてつもないトラウマ残しやがって。 恨んでやる。 降旗さんの『宇野理論の解明』(全集の第二巻だったかな)はおすすめ。 論争的な文章なので逆にわかりやすい。 あと哲学畑だけど清水正徳(宇野派唯一の哲学者)の疎外論。 宇野の「経済学は役に立たない」という言はまさに的を射ている。「価値形態論、資本の概念規定、恐慌論」等々、「商売の役」にはまったく立たないんだよね。シカゴボーイズにかぶれたMBAやFPなど…実に役立つなぁw いろんな意味でw エンゲルスを批判的に論ずる人が多いけれど初期エンゲルスの『国民経済学批判大綱』を読んでみなされ。これが資本論の根っこの部分だと思う。 すごい論文だよ。 代々木も宇野系もスルーしてるけど… >>156 でも日本の文脈では、非常に逆説的に宇野を読んだ人たちのケインズ主義的政策や 宇野的分析をベースにした経営が、一時期それなりに機能したという経緯が… >>158 「宇野的分析をベースにした経営が、一時期それなりに機能したという経緯」というのは不勉強なのでよくわかりませんが、大内力さんの国独資論は宇野恐慌論的アプローチとケインジアンの折衷というイメージです。 原論と段階論のテキストは持ってますが 現状分析の名著があったら教えてください。 『経済原論』は読んでます。 >>1 とは別ですが一橋志望の高校生です。 マルクス経済学は学説史を研究するもの以外は実際の経済政策にほとんど無関係 です。いわば、資本主義本質論の一つの考え方で、それがどうしたと言われれば それだけのことです。マクロ経済学理論、マクロ金融理論、などのほうが実践的 ですよ。 >>! >経済学部で宇野学派の理論を学びたいのですが、どこがいいでしょうか? マルクスdデモ経済学のその亜流が学びたいんだとよ、止めれ。(^o^) >>161 現状分析の名著…、あるのかな?そんなのw 宇野経済学に限らず、マル経の一番の苦手分野だと思うw とりあえず、降旗節雄先生、伊藤誠先生の2000年以降の本は現状分析。 とくに伊藤先生は変革のアソシエでも継続的に講義されているので、 マル経のアクチュアリティがわかるとおもます NP完全問題を解く量子コンピューターのアルゴリズム研究はどこまで進んでいるの? ジョブコンダクトの吉川隆二について語るスレ 吉川隆二さんのセミナーに行かれた方や行くご予定の方 ジョブコンダクトについてご存知の方や働いている方など 吉川隆二さんの魅力について語りましょう(^.^) "An Essay on Marxian Economics" by Joan Robinson >>162 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/08/11(土) 06:25:59.08 ID:A+GR+B4b 『経済原論』は読んでます。 >>1 とは別ですが一橋志望の高校生です。 "Economics" by Paul A Samuelson と "An Essay on Marxian Economics" by Joan Robinson を読むことを薦める。邦訳も出ているが、拙訳だ。原書に★挑戦★せよ。。 http://www.age.ne.jp/x/eurms/ >>162 一橋に宇野派の伝統はない、わりと古風な正統派か、その数理派的バージョンだね 旧帝大クラスだと、いまや宇野派は東大ぐらいしか残ってないのかな サミュエルソンとかロピンソンとかは近代経済学でも古いよ 上掲の、サミュエルソンとロビンソンで、充分、事は足りる。 経済的だ。(^o^) マルクスについては『経済学批判』を読むことを薦める。 おれは「経哲草稿」はまだまともだと思うが、それはこういう訳だ。 今認知行動療法という心理療法を注目してるが、本になったのは人間の 自己効力感の実験なんだ。つまり主体性を感じること。難しいだろう がいわゆる疎外の部分的解消は経済厚生問題になるだろうよ。 それに経鉄では流通の剰余が否定されていない。 資本論の一番のミステイクは流通剰余の否定ドグマだ。 それで剰余理論が搾取理論になってしまったが企業努力・運の要素 を組み合わせて生産手段の自己増殖過程と衰退仮定も問題意識と 世界変容性、外部性を考えれば資本経済学の問題意識に追いつけるだろう。 >衰退仮定も問題意識と 世界変容性、外部性を考えれば資本経済学の問題意識に追いつけるだろう。 衰退仮定と 世界変容性、外部性を考えれば資本経済学の問題意識に追いつけるだろう。 >>172 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/20(土) 20:42:45.16 ID:/2G4z61s >> 拙訳?? 訳が、直訳調で、こなれた日本語になっていない!!!! こなれた日本語で拙訳と言ったら自分自身の翻訳のことジャマイカ? いちいち日本語に訳して詠むんじゃダメなんだ。 直読直解を志すんだ。 宇野経済学は国文学 近代経済学は英米文学 日本人なんだから国文学をやるべき >>176 なんだ、君の日本語能力がおかしいだけだったのか。 宇野は本当に頭悪いな こんなヤツを教祖にするなんて、東大は馬鹿ばかり 嘆かわしいわ 宇野学派をはじめマルクス経済学が隆盛を誇った時期もあったが、ベルリンの壁、ソ連邦崩壊以後はなりを潜めておったが、バブル崩壊以降再び息を吹き返した感じ。 現状では、宇野理論の流れをくむ現役教師が固まって在籍と言う大学は存在しない。思い付くまま羅列する。 武蔵大学2 清水敦教授、横川信治教授 東京大学1 小幡道昭教授 京都大学1 大黒弘慈大学院准教授 茨城大学1 新田滋教授 以上、出典は『宇野理論の現在と論点』(2010.7)より。 >>182 まともに理論で反論できないのはみっともないよ 労働力商品化の無理にあの時代に気がつくのは相当頭がいいとは思う 宇野は馬鹿です。 労働力商品化の無理にあの時代に気がついたとしても、その後がからっぽ 宇野は本当に頭が悪い パチンコ屋の息子と金目当てで結婚して、最近出産した そのダイエットで一儲けしようとしているらしい。 弟が漫才日本一になった。おめー 弟は頭よさそうだが、 本人は完全な馬鹿 なんとなく宇野派の人は英語が得意というイメージがある。 うのは馬鹿のくせに、最近、樫木裕実とダイエット本出してる 漢字も読めないのにね >>193 禿げしく同位 宇野は本当に馬鹿 IQ低すぎ 宇野弘蔵をコミュニタリアンの視点から読み返した青木孝平を忘れるなよ。 青木は宇野と広松のもっとも正統な継承者だろう。 宇野理論は面白いよ。批判するなら読んでからにしたら? 別にマルクス経済学なら慶応にもゼミはある。倍率は高いけどね。 近経というがそのほとんどがマルクスの影響を受けてるだろ? まさかアダムスミスそのまんまということはない >>195 青木孝平のたどった道が、宇野理論がいかにダメかを象徴しています。 いまMarxist political economyをやりたいなら、留学したほうがいいよ。 http://jweeks.org/ この先生に相談してごらん。 松村一人訳のヘーゲル『小論理学』目次に書き込んだ『経済原論』目次メモが『『資本論』と私』に載っている。 以下、多少恣意的に図解すると、 /\ (絶対理念)\ (生命) 理念 (認識) /______\ ヘーゲル『エンチクロペディ』 /\ <概念論>/\ /推論\ /__\ / 主観的\ /客観 \ /[概念]_判断_\/______\ /\ /\ / \ / \ /限度 \ 『論理学』 /現実性 \ /______\ /______\ /\ <有論> /\ /\ <本質論>/\ / \ / \ / \ / \ / 質 \ / 量 \ /存在本質\ / 現象 \ /______\/______\/______\/______\ /\ / \ / 利子 \ /______\ /\ <分配論>/\ / \ /__\ / 利潤 \ / 地代 \ /______\/______\ /\ /\ / \ 宇野弘蔵 資本の\ / 資本 \ 『経済原論』 /再生産過程 /______\ /______\ /\<流通論> /\ /\ <生産論>/\ / \ / \ / \ / \ / 商品 \ / 貨幣 \ /資本の \ /資本の \ /______\/______\/_生産過程_\/_流通過程_\ 本来の対応はもう少し細かい。 宇野弘蔵「経済政策の起源及性質に就て ??スピノーザ哲学体系第三部「感情の起源及性質に就て」参照」(全文) 「序言 経済政策に就て記述した大抵の人々は、恰も彼等が商品経済の法則に従う商品経済的の 物を取り扱うのでなくて、商品経済の外に在る物を取り扱うような方法を取っている。 云々 定義 一、二 略 三、経済政策とは商品経済の運動を増加し、或いは滅少し、促進し或いは防止する商品 経済の発動、及びそれと同時に、これらの発動の観念であると解する。 それ故に若し社会がこれらの発動の妥当なる原因であり得るならば、社会は政策を働'と 解し、然らざる場合には受'働'と解する。 仮定 一、商品経済の社会はその活動を増加或いは減少する多くの仕方において刺戟され、又 同様にその活動力を増加或いは減少しない他の仕方においても刺戟されることが出来る。 二、商品経済の社会は多くの変化をうけ、且つその際に対象の印象或いは痕跡に従って 物の同じ表象像を維持することが出来る。 定理 一、政治は或働を為し、又或る働を受ける。即ち政治は妥当なる観念を有する限りに於 いて必然に或る働を為し、又非妥当なる観念を有する限りに於いて必然に或る働を受ける。 証明。略 系。これから、政治は非妥当なる観念を一層多く有するに従って益々多くの働を受け、 又反対に、妥当なる観念を一層多く有するに従って、益々多くの働を為すことが起こる。」 (2008年お茶の水書房、宇野弘蔵『『資本論』と私』271-272頁より。同書解説ではスピ ノザのパロディと解釈される。初出は1935年、東北帝国大学 研究年報「経済学」第2号。) 参考: 宇野弘蔵『資本論五十年』上,法政大学出版局1973]:475-476頁 大黒弘慈 「宇野理論形成の思想的背景 ―純粋と模倣― 」2007 http://www.unotheory.org/files/daikoku.pdf (これは、大黒弘慈「宇野弘蔵の『純粋』-戦前・戦中の思想形成-」1999『批評空間』第II期 第20号,太田出版 他を纏めたもの) スピノザ『エチカ』第三部序言 「感情ならびに人間の生活法について記述した大抵の人々は、共通した自然の法則に従う自然 物について論じているのではなくて、自然の外にある物について論じているように見える。…」 http://nam21.sakura.ne.jp/spinoza/#note3pr _________________________________________ |1750〜 |1810〜 |1870〜 |1930〜 |1990〜 |1810 |1870 |1930 |1990 | ______|______|______|______|______|______ 世界資本主義|後期重商主義|自由主義 |帝国主義 |後期資本主義|新自由主義 ______|______|______|______|______|______ 覇権国家 | | イギリス | アメリカ ______|______|_____________|_____________ 経済政策 |帝国主義的 |自由主義的 \帝国主義的 |自由主義的 \帝国主義的 ______|______|_______\_____|_______\_____ 資本 |商人資本 |産業資本 |金融資本 |国家独占資本|多国籍資本 ______|______|______|______|______|______ 世界商品 |繊維産業 |軽工業 | |耐久消費財 |情報 & |(マニュファ|(機械生産)|重工業 |(フォーディ|(ポスト・フォ 生産形態 | クチャー)| | | ズム |ーディズム) ______|______|______|______|______|______ 国家 |絶対主義王権|国民国家 |帝国主義国家|福祉国家 |地域主義 ______|______|______|______|______|______ 対抗運動 |分散的 |集積的 \分散的 |集積的 \分散的 ______|______|__1848_\_____|__1968_\_____ 宇野経済学 | 段階論 ☆| 現状分析 ロシア革命〜 資本主義の世界史的諸段階(柄谷行人『世界史の構造』412頁、2013年11月23日講演レジュメより) 資本主義の循環的、反復的交互性を示す。対抗運動及び宇野弘蔵関連を補足及び改変。 現代の集積的対抗運動の先駆はロシア革命。それ以後に関する考察を宇野は現状分析とした。 ただし1920年の国際連盟発足を柄谷はより高く評価する。 柄谷は、原理論とは区別したが、段階論と現状分析(状況論)は一つにした。 宇野の場合、循環は別途に恐慌論として原理論的に展開される。 「宇野経済学において、原理論で展開されるあたかも無限に繰り返すかの如く描き出される 資本の論理には始点も終点もないが、段階論として見た場合、資本主義は始点と終点をもつ。 宇野弘蔵においても円環的な時間と直線的時間が併存する。」 (佐藤優『国家と神とマルクス』文庫104頁) むしろ柄谷は宇野の段階論と現状分析のなかに循環性を見出す。 (b) (a) 生 (c) 産 W1 部 /| 流 面 / | 通 W↘ G 市 /|\/| 場 / |/\| W1 G↙ W |\/| / |/\|/ G↙ W1 | / |/ 消 W2 費 部 面 (『経済原論』著作集第一巻56頁より) 岩波全書版では図が横書きになっている。 G――W \/↗ /\↘ W――G――W1 \/↗ /\↘ W1―G――W2 \/↗ /\↘ W2― G (『経済原論』岩波全書32頁より) 堺利彦「社会主義鳥瞰図」(堺利彦「大杉君と僕」『生の闘争』序文、宇野弘蔵『資本論五十年』上6頁より) 守銭奴__隠遁者__風流人__遊蕩家_____________________ / | 個人主義___自由主義__旧自由党、改進党_ /政友会 | \_資本家主義____| | 同志会 | / | | 国民党 | 国家主義___帝国主義__藩閥官僚_____| / \中正会 | / | 国家社会主義_社会改良主義_____社会政策派___ロイド・ジョージ | \ | 労働組合主義__非政治派______________________ | \政治派____ | | \_____英国労働党_安部 | | / _ゾラ | | 社会主義 穏健派、修正派、提携派、入閣派______ジョーレス_/_ショウ | | \ | | \_マルクス派、正当派、非提携派、非入閣派_____堺___ゴルキー | | / \_リープクネヒト | | 共産主義/ 直接行動派、シンデカリスト、非議会派_____/ | | |\_______________| | 無政府共産主義____クロポトキン______大杉 | | | _スチルネル、ニイチェ_ | | 個人的無政府主義_/ トルストイ、イブセン \_|___________________| \_日本現時文芸家の多数_/ http://daruma3.cocolog-nifty.com/nh/2013/02/post-0343.html 熊野純彦による 『マルクス 資本論の思考』は 廣松派だったはずの熊野が 宇野派に鞍替えしたと考えられる 重要な著作であろう 櫻井毅氏の『経済学と経済学者』、先日立ち読みしました。 この中で、鈴木鴻一郎ゼミなどのくだりで、岩田=鈴木理論(世界資本主義論)の形成過程をさらりと語っているんですが、なにか奥歯に物の挟まったというか、鈴木鴻一郎氏に対する距離感?のようなものを感じます。 いわゆる世界資本主義論が岩田弘氏のオリジナルと言っていいものなのに鈴木氏が乗っかって宇野批判として利用した感じがしました。 戦前のリチャード・ジョーンズ『地代論』の翻訳が遊部久蔵氏との共訳であったのに、戦後無断で岩波から単独で出版したことも含めて、鈴木氏の性格になじめない感がありました。 鈴木さんという方は、宇野さんに破門?されてからは直接交流されることはあったのでしょうか? さまざまな方の回顧のなかで、玉野井さんや中野正さんは宇野さんに破門されて以降も門下生を育てて著作集も出されてますが、鈴木さんにはこのような門下生はおられないのでしょうか? 鈴木ゼミには公文俊平さんや竹内啓さん、竹内靖雄さんなどそうそうたる方が参加されていたのに不思議です どこかで読んだことがあるのですが、ブントの生田浩二や清水丈夫も在籍していたようですね そうそうたる面々がいたみたいで、かなりの人気ゼミだったんですね ところで、玉野井芳郎さんが編者のマルクス価格理論の再検討で櫻井毅さん以外に執筆予定だった鈴木ゼミの二人は誰だったか知りたいですね read.cgi ver 07.5.0 2024/04/24 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる