日本経済学会でも、米国市場原理主義派の大学留学者が反ケインズ的な
思潮を持ち込んで大きい弊害を生んでいる。官僚からの転向組はとくに
酷い。銀行エコノミストは多少の例外を除けば優秀な者もいる。
竹中平蔵氏への批判はほとんど誹謗に近い。彼は若い時から研究熱心な
地味な銀行エコノミストで当時はマスコミの話題にもあがることはなかった。
<研究開発・設備投資の経済学>の著作もある。後年政治、経済システム
の矛盾と限界を感じて時論や経済評論に手をそめたのが彼の運命を
かえることになった。