日曜日の朝、父が死んだ。
父に自分が成功する姿を見せられなかったのは残念だが、
まぁこれも時の運なのだろう。
父に対しては愛憎半ばする感情が父が生きていた時には
あったが、死んだとたんに清らかな大慈悲変わった。
死には周囲の人々の自らに対する感情を浄化させる作用
があるんだな、と47年生きて初めて知った。
人が必ず死ぬのはいい面もあるんだなぁ、と悟った。
なにはともあれ、今は少し悲しいけど、業が一つ減って体が
軽くいい気分だ。
井伏鱒二の気持ちにやっと共感できる年になったのかもしれない。
花に嵐のたとえもあるさ、さよならだけが人生だ。
そんな感じだ。