基本的というより当たり前のことなんだけれども
まずアイデアや発想があってそれが正しいかどうかを
確かめたりする為に数学を使ったりするんだよ

例えば需要と供給については
世の中にはあるモノ(10個ある)が欲しいっていう人達(100人)がいたとして
そのモノが欲しくて買う場合に、モノが5個になれば欲しい人達が
より高い値段を出さなければ普通は買えないよねって考えがある
これはオークションをイメージすればわかりやすいはず
逆にモノが増える(20個になる)とそれほど競わずに買えるから値段は下がるはず
ここまではモノの数を動かしてきたんだけど(供給側)

逆に今度は欲しい人達が増えた(200人)として
モノが10個のままで欲しい人達が増えれば競争率が高くなるんだから高い値段になるはず
モノが10個のままで欲しい人達が減れば競争率は低くなるんだから
競わずに買えるんだから値段は低くなるはずって考えも出てくる
これは需要側を動かした考え方

次にちょっと発想を変えてみて
あるモノ(10個)とそれを欲しいという人達(100人)ではなくて
金額を変えてみると考えると、金額を高くしてみれば(2倍にする)
欲しいという人達の中には買うのをやめる人が出てきて
半分の5個しか売れなかったりすることがあるはず
逆に値段を半額にしてみたら20個売れるようになったんだけど
10個しかないから売り切れになってしまうということもあるはず
という発想がある

需要供給曲線は決して適当に作られたものではなくて
まず最初に感覚的でアナログだけれどもおそらく正しいだろうという予測みたいなのがあって
それをもっと精密な形にする為に数学を使ったら
あのモデルになったってだけの話
要するに需要供給曲線は価格・需要・供給の3つのパラメータの関係の実際の関係をモデルにしただけのもの

でも現実は複数の要素から成り立っていて
例えば人情という要素もあるから子供がレモネードを作って売ったら
ちっちゃい子供が頑張ってるねって多少高くても買ってあげる大人もいる
他にもブランドって要素もあるから例えばシャネルの商品だったら高くても売れるということもある

作ろうと思えば価格・需要・供給・人情のパラメータでモデルも作れるだろうけど
そんなの作ってどうするの?というのがある
人情という感情を数値にするという試みが上手くいって精度の高いものを作れるという保証もないし
更に価格・需要・供給・人情のパラメータで作ったモデルはブランド物のシャネルには使えない
シャネルの価格をより精度を高くして出したいなら
価格・需要・供給・ブランドっていうパラメータでモデルを作らないといけないけど
ブランドっていう人間の持つイメージを数値にして上手く現実に当てはまりそうなモデルが作れるかどうかもわからないし
バッグや靴とコシヒカリみたいなお米のブランドを一緒に扱えるかもわからないから
やっぱりそんなの作ってどうするの?という話になる

質問してる人は現実の価格の決まりかたと需要供給曲線の話と違うって言いたいんだろうけど
そもそも3つのパラメータだけで作ってるんだから精度が劣ってもしょうがないし
精度が劣っているとわかっていて使っている
それでもこれを使うのはパラメータが少なければ多くのものに適用できるからだよ
モノを売り買いする時に、価格・需要・供給が関わってないのってないから使うのに便利

最後にこのスレみたいな質問をするのはそもそも需要供給曲線って何なのか?
これは何を意味していて何をしようとしてるのか?という基本的なことがわかってないからであって
それぐらいは理解しましょうと言いたい
何やってんの?って理解しないといけないのは経済学に限らずどの分野でも当てはまることだし