カレツキが史的唯物論を一般化された計量経済学の中に統合した論文が興味深い
結局下部から上部への一方通行の史的唯物論を双方向に読み替えているので
視野の狭い計量経済学を批判するとともに従来の史的唯物論を批判していることになる
柄谷の生産様式から交換様式への読み替えも国家と経済を双方行に読み替えているので
両者は(経済学に内在的/外在的の違いはあるが)繋がるものがある

アインシュタインはヒュームの不確定性の記述に刺激を受けて相対性理論を見出したという
アインシュタインの神はスピノザの神だから決定論と齟齬が起こりそうだが
現在こそが不確定なのだから齟齬はない
ボーアとの論争に負けたとしてもそれはアインシュタインのヒューム的側面の勝利なのだ
自らの相対性理論が不確定性を確かなものにしている

計画経済が失敗するのも現在を図る正確な統計、指標がないからだ
世界の全資産の8%になるかというタックスへイヴンの露呈もつい最近のことだ