ギリシア神話やインド神話や日本神話は、多神教的って言われるけど、
神々の諍いを描いているだけでなく、有力な神々が他の神々を征服して
世界統一していく過程も描いているんじゃないか?
土着の神々を英雄的な神や神の子が退治する伝説も含めてね。
多神教討伐の歴史を描いている。
つまり、多神教の中から最高神というものが現れる政治的過渡期を描いている。

日本人は本来ヤマタノオロチのような半人半獣の神を信仰していたはずなのに
完全に人の姿をした神が現れてヤマタノオロチを悪者・化物として退治してしまう。
八というのは多数という意味なので、ヤマタノオロチは多神教を象徴する神だったはず。
それをスナノオがやっつけてしまう。
退治した人間神が真の神だと自己主張するようになる。そういう過渡期の神話。
一神教まであとわずか。