北欧モデルにおいても利潤率が理論的基礎を形成する。ヴィクセルが源流の経済学者だ。
公言されていないが直接的及び間接的にマルクスからの影響はあると思う。
そもそも西欧の同一労働同一賃金(1919年)はロシア革命への対抗策?でありそこから触発されている。


レーン=メイドナー・モデル 1951:

利潤率/賃金
   |              _ 従来の賃金水準
   |             |/|\
   |            _| | |
   |合理化あるいは    |/| | |
   |   倒産     _| | | 余剰
   |   ▽     |/| | | |
   |        _|▽|▽|▽| |
   |_______|/|_|_|_|/ 同一労働同一賃金
   |     | | | | | |
   |    _|/連帯的賃金政策 |
   |△ △|△| | | | | |
   |  _|/| | | | | |
   | | | | | | | | |
   |_|/| | | | | | |
   | | | | | | | | | 
   |/| | | | | | | |
   | | | | | | | | |
   | | | | | | | | |
   |_|_|_|_|_|_|_|_|
    企 企 企 企|企 企 企 企
    業 業 業 業|業 業 業 業
    1 2 3 4|5 6 7 8
           →
         労働力移動

    レーン=メイドナー・モデル概念図
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/ja/1/15/Rehn-Meidner_model.PNG

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E4%B8%80%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%90%8C%E4%B8%80%E8%B3%83%E9%87%91
レーン=メイドナー・モデル(Rehn-Meidner model)は、スウェーデンのブルーカラー
労働組合の頂上団体である全国労働組合連合(LO)の経済学者であったイェスタ・レーン
とルドルフ・メイドナーによって提唱された経済政策。
上図は、ある職種を雇用する国内企業を利潤率(棒グラフ)の順に並べたものである。
このとき、賃金交渉が企業レベル(あるいは産業レベル)で分権的に行われているため
に、当該職種の賃金水準が線分ABのように利潤率に応じて高くなっていると仮定する。
ここで、労働組合と経営者団体の頂上団体の間で集権的な賃金交渉が行われ(ネオ・
コーポラティズム)、企業間や業種間での賃金格差の縮小が実現し(連帯的賃金政策)、
当該職種の賃金水準が線分abに設定されたとする(線分abが水平であれば、完全な
「同一労働同一賃金」である)。さらに、新しい賃金水準は、インフレーションを
引き起こさない程度の水準に抑制することが労使間で合意されたものとする。

参照:
宮本太郎(宮本顕治の息子) 『福祉国家という戦略-スウェーデンモデルの政治経済学』 
法律文化社、1999年、124頁、図3-2