高田 太久吉
https://twitter.com/tiikituukahana/status/1116180952357543936?s=21
誰が 経済危機を 予想したのか
…金融恐慌勃発からまだ日が浅い2008年11月、ロンドン大学で開催された経済学者の集まりに出席したエリザベス
英女王は、君主にふさわしい率直さで、「なぜあなた方の誰もこの危機に気付かなかったのですか」と尋ねた。
これに対して、出席した経済学者の誰一人、女王が納得できる説明を即座に与えることができなかった。 しかし、
これほどの経済危機の接近を文字通り世界の経済学者の誰一人予測できなかった、あるいは、危機に先立って、
経済学者の間から何一つ傾聴に値する警告が発せられなかったと言明するのは、いうまでもなく正確ではない。
世界の数多い経済学者の中には、鋭い現実感覚と洞察力を備え、危機の接近に警鐘を鳴らした若干の人たちがもちろん
存在した。 危機の比較的早い段階で、経済学者の予測の実績を詳しく調査した Bezemer(2009)によれば、
2001 年以降、米国の 住宅バブルの大規模な崩壊の危険性を指摘する声が経済学者や経済ジャーナリストの間で
上がり始めたが、2007年から 2010の 間にバブル崩壊とそれに伴う景気後退が予想されることを何らかの論拠と
データを示して指摘した人物として、11 人が挙げられている。ただし、これらの内1件は 2名の 共同論文として公
表されたもので、これを2名と 数えると名、人名の合計は12人になる。
Bezemer(2009)
https://www.researchgate.net/publication/227411453_Understanding_Financial_Crisis_Through_Accounting_Models
…上記のリストに挙げられた研究者の中で、マルクス経済学の陣営に属しているのは、私の認識している限りでは、
オーストラリアのマルクス経済学者スティーブン・キーン(Stephen Keen)ただ 一人である。キーンがきわめて
鋭利なマルクス経済学者であることは、かれの良く知られたブログを見れば明らかである。
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)