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【現代古典派経済学】塩沢由典【複雑系経済学】
0001名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/01/09(水) 12:35:35.28ID:T6rLsjr6
語れ
0125名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/12(火) 15:36:55.52ID:OFpC5qtH
>>94
イートンコルツムって
ちゃんと定式化するのが難しくて
ルーカスと誰かの共著が別の雑誌に
載ってるやつじゃなかったでしたっけ?
確かこれについて解説みたいな論文書いてるの、
あったと思う。勉強不足だな。自分
0126名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/12(火) 15:41:05.88ID:OFpC5qtH
塩沢さんってちゃんとした大きな業績を作れた人だと思うけど、
そういうことをしなかったような気がする。
人の性格というものなんだろうな。
じゃあ自分はというと、何にもしてないな。
0127名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/12(火) 15:46:03.67ID:OFpC5qtH
塩沢さんは固定資本の論文なんかを外国の雑誌に載せれるように頑張るべき
だったんだよね。いろんな論文が出てるけど、塩沢さんの論文は悪くないと
思う。踏ん張らなかったのかもしれないね。でもそんなことずーーっと昔の
話でどうでもいいことなんだね。スラッファなんて研究テーマとしてやってる
人なんてゼロに近いんだから。
0128名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/12(火) 16:16:20.98ID:Khscdv0f
一般均衡論は、経済事象は相互関連してるという概念として認められるだけ。
定式化が空論だから、理論として空論なんだよ。検証もされていないし役に立たない。

経済思想史みたいな文学部的論及をやってると
△も▼に見えるってこと。
0129名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/12(火) 16:57:56.62ID:9EzxZD0R
>>115 >>116 だが、なぜか急に投稿が増えたみたい。

U-MARTはそれ自体できちんとした提案で、「対案」などいうより
もっと独創的なものだとおもう。

専門が情報系なので東工大と京大をあげたが、そのほかにも筑波大学、
千葉工業大学、防衛大学、大阪府立大学などの先生方が関係している。

経済系では中央大学、京都大学、大阪市立大学、近畿大学などの先生が
参加している。

こういう大きな研究プロジェクトは、どの大学でという感覚はない。普通に
ネットワークでやっている。、成果も世界に誇っていいものと思う。
0130名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/12(火) 17:29:15.67ID:pHJaYpgp
U-MARTはプロトタイプの1つだよ。
研究センターあたりだと、どこでもキャッチアップできる。
0131名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/12(火) 22:59:48.38ID:C/4ZkZf2
>>121

Mainwaring, L. (1974) A Neo-Ricardian analysis of international trade, Kyklos 27(3): 537-553.

のことか。それなら Ian Steedman (ed.) Fundamental Issues in Trade Theory, 1979 の第9章
にも再録されている。

しかし、塩沢の成果と Steedam (1979) とを同一視しているってことが、なにも理解していない
ことを露呈してしまっている。塩沢は Steedman たちいわゆるNeo-Ricardiansの貿易論の限
界を突破すべく長年研究して新しい理論を提出したんだ。その違いが分かっていなくて、どう
せ塩沢はスラッファだから、Steedam (1979)の域を出ていないと推定したんだろう。

まずは、
 塩沢由典(2014)『リカード貿易問題の最終解決』第3章

 Shiozawa (2017) The new theory of international values: An overview. In Shiozawa et al
(Eds.) A New Cosntruction of Ricardian Theory of International Values.
を読め。

塩沢は、SteedmanやMetcalfe がHOS理論批判に貢献したことや別の分野への貢献は評価
するが、貿易論についてはむしろ批判している。塩沢(2014)第4章8.3節を見ろ。
0132名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/13(水) 02:47:45.12ID:2cEH28sH
>>121 Mainwaring 1979以前
>>124 数理経済学の基礎 1981年
>>127 塩沢さんの固定資本の論文 一体いつの論文?

持ち出す話題が古過ぎない?80年代までの研究しか追
いかけていないのだとしたら、話だけでなく人間も古
い? おっと失礼。気持ちは若いのですよね。頑張って
キャッチアップして我々の議論に加わってください。
0133名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/13(水) 04:10:23.29ID:5y9/Zikd
塩沢のはわりと新しめなのに、それ以外のが急に古いのを引いてくるから気味が悪いってのはあるな
0134名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/13(水) 04:26:53.65ID:gRO3WTtC
塩沢さん、乙
プレーンな経済のディスカッションペーパーですよ
経済研究所にいた頃の。覚えてるでしょ?
二財モデルで十分ですよ。簡単になるし。
それで自分の書いた本のモデルの簡単なのを書いて雑誌に載せようとすればいいですよ
0138名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/13(水) 13:45:11.35ID:2cEH28sH
>>134

132 だが、なにか誤解してない? 「経済研究所にいたころ」といえば、塩沢が京大の経済研究所
にいて、大阪市立大学に移る前だから、1970年代か1983年以前。俺はまだ生まれていないよ。

そういう古い話をするときは、ちゃんとreferenceを付けてください。
0139名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/13(水) 18:36:45.77ID:pqNnUsDe
投稿にはIDがついています。同一人物が文体を変えたり、話題を変えたりして投稿
してもバレバレです。なぜそんなことをしたがるのかな。多重人格者でないとしたら
自分の立場を多数意見に見せたいため?
0140名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/13(水) 20:44:40.48ID:mLpAk2Gz
関西経済学ほしいんだけど高すぎだろ
概要教えてくれ
0141整理魔(1)
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2019/03/14(木) 11:45:49.54ID:v2JRYhQb
このスレの混乱状況をみると、少し整理する必要がありそうだ。

このスレは[現代古典派経済学]塩沢由典[複雑系経済学]という表題だが、それは塩沢を誉
めたり貶したりすることが目的ではないだろう(そういう人物が複数いるが)。では何が目標に
なりうるか。それは21世紀の今日、経済学の現状をどう見るか、どう改革していくか、ではな
いか。その観点抜きに、塩沢の過去を議論しても何も出てこない。塩沢がいろいろ提案して
きたのも、1970年以降の経済学の現況に疑問を感じ、それを立て直すことを目指したのだ
と思う。俺が塩沢に注目するのはその点だ。

それがどのくらい実現したかというと、もちろんごく僅かでしかない。塩沢が中央大学定年の
直前に出した塩沢・有賀編『経済学を再建する』(中央大学出版部)は、共同研究の成果だが、
正直「再建」からはほど遠い。しかし、もしこのスレで議論する価値が何かあるとすれば、現
在の主流派経済学の問題点を見極め、経済学再建の方向を探ることではないか。

この観点に立つとき、議論の混乱のもととなる、経済学の一般情勢に関する認識の遅れにつ
いて整理しておきたい。日本では近経・マル経という対立が長く確立してきた結果、いまだに
経済学を近経・マル経の対立で捉える傾向がある。俺のような若い世代でも、そう考えるやつ
が少なからずいる。しかし、21世紀の経済学は、そうした対立を軸に回っている訳ではない。
また、一部の視野狭窄な人が考えるように、主流派マクロ(およびその支援勢力としてのミクロ
と計量)で十分ということもない。

21世紀の経済学は、少なくとも3つの立場を区別しなければならないだろう。
(1)主流経済学正統派(mainstream orthodox)
(2)主流経済学異論派(mainsream dissident)
(3)異端派経済学(heterodox economics)

この名前にはいろいろ考えられるだろうが、名前はともかく現在の経済学では、上の3つの立
場をきちんと区別しないと議論が空転する。
0142整理魔(2)
垢版 |
2019/03/14(木) 11:46:52.51ID:v2JRYhQb
上で異端派と訳されているHeterodoxは、hereticsという意味の異端派ではなく、この概念の
提唱者の一人のFredric S. Leeの定義によれば、正統派経済学の基礎に疑問をもつ諸学派
の総称であり、「多元派」とでも言うべき意味に使われている。異論派のdissidentは、反対派
というほどの意味。良く「反体制派」などと訳されるが、現在の経済体制へ反対という意味で
はない。

この3つのうち、(1)は経済学は現在のままで十分だし、その状態はよい(The state of economics
is good)と考える人たちで、「主流派」「正統派」と呼ばれるように勢力的には圧倒的多数派を
占めている。そればかりでなく、アメリカの大学制度の中では、そこから食み出すような異論派
は、専門雑誌への論文発表も大学教員のポストも、ほとんど不可能な状況になっている。そう
いう事情に無頓着な人間がアメリカに行って学位を取ってくると必然的に主流派保守派となる
わけで、日本でもこの手の経済学者が増えている。ただし、主流経済学正統派マクロも一枚岩
ではなく、大きくは新しい古典派(New Classical)とニューケインジアン(NK)に分かれている。

これに対して、経済学の現状に問題を感じているのが異論派と異端派だ。異端派はマルクス
経済学のほか、ポストケインジアン(PK)、オーストリアン、進化経済学などに分かれており、
PKはさらにファンダメンタリスト、カレツキー派、ミンスキー派、スラッファ派などに分かれて
いる。

3つのうち、俺が一番注目しているのは、(2)の主流派の中の異論派だ。この中には、かつて
は主流派経済学の中で活躍、それをリードしてきてノーベル経済学賞をもらったような人が
何人もいる。その典型がアローとスティグリッツだ。ポール・ローマーも最近はその中に入っ
たようだ。クルーグマンを異論派に数える人もいるが、最近はむしろ正統派に近いと見る人
もいる。もともとから異論派に属すると思われる人もいる。ハーバート・サイモンとか、ダニエ
ル・カーネマン、ロバート・シラーなどだ。2008年の世界的金融危機で経済学への危機意
識が再発したが、そういう危機意識をもつ人たちは当然ながら異論派になっている。青木
昌彦も、この異論派の一人と見ることができる。

異論派と異端派の境界は難しいが、異端派は最初から彼らの依拠する経済学体系を持っ
ている。しかし、PKに典型的に見るように、彼らは方法論的にはいろいろいうが、具体的な
理論構築能力では主流派に大分劣ることは否めない。塩沢は、異端派の一人だが、既存
の学派に満足せず、新しい体系を模索しつつある点で、異論派の中の理論的保守派とは
際立った違いを見せている。ただし、こうした違いは日本の中で目立つだけで、世界的に
見れば新理論構築の模索は幅広く行なわれていると思われる。それらがあまり我々の眼
に届かないことが問題だろう。

一般均衡が空論か否かが議論になっているが、その支持派が多数派であることは確かだ。
しかし、学問は多数決で決めるものではなく、その議論の説得力ではないだろうか。その意
味で、>>123 の「それ普通に経済学で使われてますよ。」というのは、論点すり替えに過ぎな
い。「普通に使われている経済学」が問題になっているのだから。
0144名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/14(木) 17:42:04.32ID:jtJVPZpq
その通りと思うが、具体的にとなると、かなりハードルが高い。
0146名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/14(木) 21:07:38.50ID:ieTrJAKC
>>141>>142を読んで、勉強しろよな
と思った。
すげー上から目線。どれだけ経済学の範囲が広くて、しかも難しいか知らないくせに
0147名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/14(木) 21:09:02.79ID:ieTrJAKC
そもそも今の経済学全般を論じるのに塩沢のやってることがどう関係してくるというのか
塩沢が今の経済学の流行のどこにコミットしているというのか
0148名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/14(木) 21:10:04.92ID:ieTrJAKC
だから>>141は塩沢という言葉を使いたいだけじゃないのか?
塩沢愛なんて君くらいしか持っていないんじゃないの?
変な執着はやめるべき
0149名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/14(木) 22:38:43.18ID:2qTV+2Qr
下手な文章の特徴として、「しかし」のような逆接を使いすぎっていうのがある。
おたくの文章にはその傾向がみられる。
妙に読みにくいのはそれが原因かもね。
0150名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/15(金) 00:53:47.35ID:n0+DVrgO
整理魔氏が書いているのは、経済学の現在の勢力地図のようなものだ。
ただ現在をマッピングしているだけでなく、将来を展望しつつまとめている。
こんな地図は、ちゃんとした経済学者になろうとするものなら、なんらかの
形でもっていなければならないものだ。

「なにが言いたいのか」分からないとか「塩沢のやってることがどう関係し
てくるというのか」などと言っているのは、塩沢経済学の到達点も目指す
ところも理解せずに、批判だけしている証拠だろう。

経済学の現状をなんとか変えようと考えたことのないやつ、経済学にも創
造性が必要だと思ったことのないやつには分からない。

先端と称する論文を読んで、ちょこっと一般化して研究だなんと思っている
んだろう。経済学の現状は、そうしたちょこまか主義ではどうにもならない
ところに来ていることをうまく示している。せいぜい3流の経済学者になれ
るだけだ。
0152名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/15(金) 14:03:00.05ID:zcluUFXu
>塩沢経済学の到達点も目指すところも理解せずに
なんでそんなに塩沢フリークなの?

>経済学の現状をなんとか変えようと考えたことのないやつ、経済学にも創
>造性が必要だと思ったことのない
あれで創造的?世の中変わるの?何か新しいもの出したの?

>先端と称する論文を読んで、ちょこっと一般化して研究だなんと思っている
>んだろう。
先端がどれくらい刺激的で創造的か知らないだけだろ

>せいぜい3流の経済学者になれ
>るだけだ。
わかったわかった。塩沢は1流といいたいんだろうな
0153名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/15(金) 15:22:22.96ID:5xGFGLCU
結局塩沢由典って何をした人なの?
0156名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/16(土) 19:36:51.98ID:gq3QXwr4
人生って、あっけないものかもね。
知らないうちに経ってしまって、
終わりが近づいていたりする。
ジェットコースターで運ばれていたんだな
なんて思うんだよ。
塩沢さんっていう人も昔いたなあ。
なになにさんっていう人もいたなあ、だけど
もうお亡くなりになってしまったんだっけなあ。
さみしいなあ、なんて感じなんだ。
0157名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/16(土) 19:38:08.90ID:gq3QXwr4
人生が終わるときに、書いた本がたくさん宝石のように手元に
あると賑やかでいいね。一つ一つを手に取るごとに、それを書いた頃の
事が記憶に蘇ってくるに違いないからね。
0159名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/17(日) 19:55:17.51ID:9UNJ4viM
そうか。関西の経済について詳しい人なのか。
だからあの大阪市大の都市関連の大学院を作ったんですね。
0160名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/17(日) 21:22:26.66ID:7NFFDD1V
詳しいかどうかは知らない
ケントギルバートが儒教についての本を書いたところで儒教に詳しいわけではないように、本を書けばそれについて詳しいというロジックが成り立ったことはない
0161名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/17(日) 21:31:29.99ID:9UNJ4viM
>>160
そうなんですか?知識を入れるには
アウトプットをするのが一番だ、とも
聞いたのですが。
確かにそんなところで反論をするつもりは
ないです。

関西経済論ですか。塩沢先生のご専門の数学を使った経済学とは
方向性が違うようですが
0162名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/17(日) 21:33:26.72ID:9UNJ4viM
>>153
数理経済学の基礎を書いて、
日本において、スラッファの数学解説と
自分自身のその理論の発展を示した人だと思う。
数理経済学の基礎はいい本だったよ。
日本におけるアブラハムフロイスべレビ
みたいな人なんだろうと思う。
0165名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/18(月) 22:50:39.37ID:q0iuDNiZ
本ならAmazonで塩沢由典と入れて引いてみろ。すぐ10冊ぐらいは見つかる。
そんな簡単なこともしないで、塩沢について語ろうとするな。

>>152 先端がどれくらい刺激的で創造的か知らないだけだろ

お前が本当に知っているなら、こんなところで管を巻いていないだろう。
0169名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/19(火) 12:42:33.22ID:/2nE5JBv
>>162 日本におけるアブラハムフロイスべレビ

Gilbert Abraham-Frois and Edmond Berrebi. Theory of Value, Prices and Accumulation:
A mathematical integration of Marx, von Neumann and Sraffa,
translated by M. P. Kregel-Javaux, Cambridge University Press, 1979

のことか。ずいぶん古い本を引き合いに出したな。表題からしか内容を推測するしかないが、
>>124 162 推奨の『数理経済学の基礎』(1981)とは比較可能かも知れないが、それ以降の
塩沢の研究とはほんど関係なさそうだね。


二人の著者の最新の論文をGoogle Scholarで探してみたが、
Gilbert Abraham-Frois and Edmond Berrebi. ”Bliss”, Pontryagin and C.E.S. 2001.
http://growthconf.ec.unipi.it/papers/AbrahamFrois.PDF
しか見つからなかった。

これはNew Keynesianの立場のもので、節操のなさが伺われる。数学が使えればなんでも
いいという感じ。塩沢とは相容れない。
0170名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/19(火) 12:57:43.73ID:/2nE5JBv
Abraham-Frois and Berrebi. (2001) ”Bliss”, Pontryagin and C.E.S. をもう少し詳しく読んで
みた。Ramsey モデルには、上に書いたよりはもう少し批判的なようだ。訂正する。
0171名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/19(火) 16:48:08.10ID:e9EaicSN
>>156 >>157

そんな寂しいこと言わないで。70年代・80年代の塩沢先生を知っているなら、その当時
からの経済学の流れもよく知っているでしょう。当時の人達がどう考えていて、現実には
どう展開してきたかなど、我々の知らないことも沢山あるはずです。塩沢先生の最近の
研究を当時の目からもういちど位置づけるとどう見えるかなど、面白いかもしれない。
0172名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/19(火) 17:06:09.26ID:CllgJkEP
塩沢が一つでも経済分析の方法を発明したことがあったか?
あるとしてもそれは現実の経済分析に使えるようなものか?
塩沢が叩かれる理由はそこにあると思うぞ
0173名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/19(火) 17:43:59.16ID:t5efbg6S
叩くというより…その辺のおっちゃんの床屋談義を聞かせれてるようで疲れてくるというか
最先端だ改革だと言われても日本語文献で出してくるのが内向き過ぎるというか、発信媒体のチョイスが…
0174名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/20(水) 02:28:25.48ID:IygbmZOq
>>172

これだから、無知は怖い。自分の書いたことがbackfireすることになんの危険も感じていない。

172が知っている筈もないし、分かる筈もないだろうが、
Shiozawa, Y. (2015) International trade theory and exotic algebra, Evolutionary and
Institutional Economics Review 12(1): 177-212.
は、subtropical algebra (亜熱帯代数)という新しい数学を使えば、古典的貿易理論
(リカード理論の一般化)が綺麗に整理できることを示した論文。リカード理論の背後
にsubtropical algebraという数学的構造が隠れていたことを塩沢は発見したんだ。
これは有名な話で最近のtropical algebraの解説論文には大概紹介されている。

新しい数学分野の意義など172に分かる筈もないだろうが、これこそ新しい分析方法
の発見なんだ。そんなことをした経済学者が他にいたなんて、von Neumann などの
少数例を除いて聞いたことがない。

主流派の分析方法なんて言ったって、ほとんどは既存の数学や統計学の借り物だ。
0176名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/20(水) 17:08:14.97ID:IygbmZOq
大きな意味では新しい数学ではないが、tropical algebraとsubtropical algebraと名前が違う
ようにsubtropical algebra に固有の適用範囲があることを発見したのだから、塩沢の発見
(発明?)に違いない。

ちなみに、tropical algebraは + の代わりに max, ・ の代わりに+を用いるという代数(半環)
だが、subtropical algebraは+ の代わりに max, ・ の代わりに×を用いる代数をいう。こうい
代数の上に一種の幾何学(tropical geometry)が構築できるのだそうだ。その詳しいことま
では、おれも知らん。古典的な代数幾何学の骨格を明らかにする意義があるらしい。
0178名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/20(水) 18:28:17.89ID:4RxS7dBE
叩くつもりで叩いてみたら、ほこりでなくて光が出た
という感じかな。

けなしたりくさしたり叩いたりしても意味がないと思うが、
>>172 のような人がいると、塩沢ってバカなだけの学者じゃないことが
だんだん分かってきた。その意味じゃ、172 はいい仕事をしているかも。
0181名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/21(木) 06:28:53.89ID:D6FtyTsc
というよりは、それを使って何が出来るのか
そもそもそれが出来るようになることの旨味がどこなのか

その辺のプレゼンがうまけりゃ後は勝手にフォロワーが増えてくる
0182名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/21(木) 13:17:01.61ID:aMNBkIwM
アラン・クルーガー(Alan Krueger)が3月16日死んだ。58歳だった。死因は自殺。

クリントン政権の労働省チーフ・エコノミスト、オバマ政権の経済諮問委員会委
員長なども務めたが、専門はミクロ計量経済学だった。彼の最も有名な論文の
一つは、デービド・カード(David Card)との共著論文(Minimum Wages and
Employment: A Case Study of the Fast-Food Industry in New Jersey and
Pennsylvania. American Economic Review 84(4): 772-793. 1994)。二人はこの中
で、最低賃金の引上げは、非熟練労働の雇用量を縮小させるとは限らないこと
を計量的に示した。論文は、論議を呼び起こしたが、カードはEconometricaの共
同編集長を務めた人物であり、彼らの調査結果自体は多くが認めざるを得なか
った。

訃報の中で英 The Economist 誌は、クルーガーに「静かな革命家」という賛辞を
送った(The Times March 19th, 2019 Free exchange: Alan Krueger, natural talent
/ A quiet revolutionary of economics died on March 16th)。実際、労働経済学の
分野において、クルーガーは革命家だった。新古典派経済学の原理によれば、
賃金率の引上げは雇用量を縮小させる。これは、ケインズが古典派の第一公準
(『一般理論』第2章)と呼んだものに当たる。この学説は、現在も当然のこととして
多くの経済学者ばかりか、多くの勤労者達にも受け入れられている。ケインズが
言ったように、われわれは過去の経済学の奴隷なのだ( >>34 に引用がある)。

カードとクルーガーは、こうした新古典派=主流経済学の基本原理の一つに反証
を突きつけたが、多くの経済学者は日ごろ計量・計測が重要だと主張しながら、自
分達に都合の悪い事実は無視してきた。

革命家を自認したケインズは、第二公準を否定しても、第一公準は受容した。しか
し、資本と労働を投入すると生産物が出てくるという新古典派生産関数自体に問題
がある。これは古くから議論されてきており、日本では根岸隆先生が批判されている
(『ケインズ経済学のミクロ理論』1980)。しかし、その批判が経済学の再構築に十分
生かされているかというと大きな疑問がある。塩沢先生が古典派価値論から経済学
を再構築しようと主張されているのには、こうした根本問題が絡んでいる。
0183名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/21(木) 16:33:25.77ID:HrWu2587
Tropical geometry は、日本の数学では トロピカル幾何学とか
トロピカル幾何と言うようだね。
0185名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/21(木) 23:37:46.91ID:aMNBkIwM
>>184

自分ではなにも考えられずに、権威にだけ頼っているのでしょ。あはれ。
0187名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/22(金) 01:03:08.77ID:3R489oiU
アラン・クルーガーが亡くなっていたのか
ふーんと思った。

塩沢のくだりはどうでもいいけど
0188名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/22(金) 05:28:40.45ID:/LZ1KWp8
俺経済学部生だけど塩沢って人聞いたことねーわ
この人なんなの?
0190名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/22(金) 07:55:24.69ID:Zv0FnhMx
David Neumark and William Wascher (2008) Minimum Wges. MIT Press.
を出してくることで、反論になっていると考えているところが甘い。

>>182 では、Card and Krueger (1994)は「論議を呼び起こしたが」と書いている。
「自分達に都合の悪い事実は無視してきた。」というのは、Card and Krueger (1994)
やその後の実証研究を無視したという次元の問題ではない。そこで説明しているよ
うに、「新古典派の原理」=ケインズのいう「古典派の第一公準」の妥当性が問われ
ている。

Neumark and Wascher (2008)がやっていることは、昔(1940年代)、Machlup と Lester
の間で行なわれた論争を蒸し返すものだが、限界原理の妥当性にまで考えが及ん
でいない。

古典派の第一公準は、強い要請だから、もしそれがなりたつような環境に経済があ
るなら、「賃金の引上げ=>雇用の減少」という事態がかならず起こると主張している。
この主張は、ただ一つの反例があれば原理は破れる。

Card and KruegerとNeumark and Wascherが反対の実証結果を出したからと言って、
勝負はお相子ではない。「賃金の引上げ=>雇用の増大」という事態があれば、限界
理論はその事態を説明しなければならない。限界生産性=賃金率という公式の修
正が必要となる。それが出来ない訳ではないが、そうすると別のところに不都合が
生ずる。そこでいろいろ強弁して、新古典派経済学があたかも整合的な学問である
かに振舞っているが、現実はぼろぼろなのだ。

計量ばかりやっていると、こういう理論問題=パラダイムを問うような問題に頭が
働くなる。多くの実例があるから良く分かるが、それで済む訳ではない。

簡単な解決策は有効需要の原理を用いることである。雇用量は、賃金率の高さ
よりも、当該産業の有効需要により強く関係している。したがって、賃金と雇用の
間に一定の関係がなくてもよい。近年のまとめでも、賃金率の多少の上下は、雇
用量にほとんど影響しないとされている。

Cf. Dale Belman and Paul J. Wolfson (2014) What Does the Minimum Wage Do?
Chapter 2.
0192名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/22(金) 13:04:13.59ID:E61zlo+v
>>190
多少上げても雇用量はほとんど影響ないが、しっかり上げたら雇用量に影響がありそうなのが今の韓国の事例なんでは?

人を多少殴っても死ぬわけではないが、暴力が人の生き死に影響しないとは言ってないのと同じこと
0194名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/22(金) 18:00:17.28ID:Zv0FnhMx
はぐらかしでもなんでもない。Neumark and Wascher (2008)に対するJournal of Industrial
Relations, 2009 におけるMark Woodenの書評(これは著者たちに非常に好意的な書評)を
]見ても、冒頭の2文で次のように指摘している。

Within the field of labour economics perhaps no question has been the subject of more
controversy than the employment effects of minimum wages. This controversy dates
back to the debate between George Stigler and Richard Lester that took place in the
pages of the American Economic Review in 1946 and 1947.

賃金の限界生産性理論(marginal [revenue] productivity theory of wages)は、この時代
から問題があったのに、それをだましだまし使ってきたというのが実情だ。限界理論の
破綻は、色々なところに現れるが、普通の経済学者はそこに共通の根があることを見抜
くことががきない。

塩沢の考えが参考になるのはこうした場面だ。なぜなら、均衡理論とその通俗的バージ
ョンである限界理論に対し、もっとも厳しい批判者として存在してきたからだ。

賃金と雇用の関係も、主流経済学では限界生産性で考えられている。労働市場は、通常
の製品市場とはまったく違うから、労働経済学者という専門ができて、労働の問題をさま
ざまに議論することは仕方ないが、そのために労働市場の外の要因で決まることを無視
して、労働市場内でのみ考えやすい。そこで「賃金率を与えれば、雇用量が定まる」ある
いは「賃金率と雇用量には一対一の関数関係にある」といった関係があると信じて、かつ
ては賃金を挙げれば雇用が減少すると素朴に考えてきた。最低賃金は、法律(州法や連
邦法)で決められるから、その影響がどう出るかについて多数の研究が行なわれた。Card
and Kruegerのnatural experimentsはその一部。ここには政治が係るから、政治的対立が
生じやすい。経済学にとっての真の問題が隠されやすい。「はぐらかし」などと感じる自分
の至らなさを反省すべきなのだ。
0195名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/22(金) 18:16:33.12ID:Zv0FnhMx
>>194 の「塩沢の考え」を短くまとめたものが見つかったので紹介しておく。

現代古典派の基本主張

否定的主張
@「需要関数」・「供給関数」の否認
A「最適化」ないし「主体均衡」の否認

これらは
B限界理論の無効性
C均衡理論の無効性
を含意する。

積極的主張
@価格と数量の第一次的独立
A生産・販売の主要な制約としての需要
B上乗せ価格の一般性
C需要の変化要因としての所得水準の重要性
D経済発展にしめるる収穫逓増の重要性

箇条書き部分は正確に転記した。原文では、項目間に少し説明が入っている。

出所: 「現代古典派の経済学」 塩沢(2002)『マルクスの遺産』第9章。
原文は『経済セミナー』1985年5月号。
0198名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/22(金) 22:21:57.90ID:TUdmp8dV
塩沢と、その門下(信者)が経済思想史の枠を超えないことが
よく分かるスレッドだ。
また、経済学が科学になれない人社系の規範論だとよく分かる。
0200名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/24(日) 14:20:27.14ID:R8LnpzTq
>>197

Card & Kruegerは一つの事実を発見したのであり、その発見をどう解釈するかとは
別のこと。理論は、いくつもの事実、多様な側面の諸事実の総合としてある。

この場合、重要なことは

    限界生産性=賃金   (1)

という公式には、すでに多くのアノマリ(違反事実)が知られており、一つの事実
の発見者であるCard & Kruegerの解釈は問題ではない。

(1)は、労働市場における公式だが、より一般的には

限界収益=限界費用   (2)

という形をもつ。しかし、この公式自体も、多くのアノマリの蓄積を無視して
あたかも真実であるかに信じられているものだ。経済学は、こういう基礎の
基礎から組立て直さなければならない。

たぶん此処で現代古典派経済学に文句を言い続けている諸君は、新古典派=
主流派の多くの公式(たとえば、(2)は1930年代のもの)を盲目的に受け入れてい
るだけで、それに不都合な諸事実について知らず、さらにそれらが意図的に隠さ
れていることすら知らないのだ。

主流派の内部でのみ純粋培養されてきた人には、自分とはすこし別の考え方を
知る必要があるだろう。もちろん、文句を言いたいだけの諸君にそんな気がない
ことは初めから分かっている。すこしだけでも、自分の考えに疑問を持っている
人にしか伝わらないだろうが、まずは

塩沢由典『複雑系経済学入門』生産性出版、1997。

を読んでみてはどうか。読まずに文句だけいうやつは暇人だとして無視
する以外にない。しかし、ここに書かれていることに反論できるなら、この
スレにふさわしい人物として十分議論に値するだろう。まあ、そういう人物
が出てくる可能性は極めて小さいことは確かだが。
0202名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/24(日) 16:06:55.51ID:P3W31ILL
トロピカル幾何なんてすでにメカニズムデザインで使われてるんだけどな
当然世界的にもこちらの方が有名
0204名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/25(月) 11:20:00.50ID:JQxreALi
>>195
ツマンネ。
1.需要と供給は普通の市場にあるもんだし。
需要と供給なしでどうやって株価や為替レートを
説明できるいうねん

2.個別主体の最適化もなしか?マルクスみたいに
固定係数でも考えるんやろ。意味ないわ。
3.微分できるいうてするんは便利やからや
便利なものを捨ててややこしいことするんやったら
やったらええんや。
4.やから需要と供給なしにどうやって価格と
数量を決めるねんいうてるんや
積極的1.スラッファの応用か?
2.そやから収穫不変でも仮定して、生産量は
需要で決めるいう産業連関表やろ
3. ええわ。別にマークアップの率も変化するやろし
4.やから所得が需要を決めるんやろ
5.ちょっと前に収穫逓増が流行っとったからな。
なんか別に新しいこと言うとるか言うと
何も言う取らへんやん。つまんな
0205名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/25(月) 11:21:47.27ID:JQxreALi
>>198
経済思想史にも色々あるんと違うかな?
なんか生産は独立に価格を決めて
需要が生産量を決めるんや言う学説史は
おもろない学説史のような気がする
0207名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/26(火) 23:22:45.05ID:eK3LGYH1
>>195

需要と需要関数、供給と供給関数の区別もできずに、経済学を語っているの?
0208名無しさん@お腹いっぱい。
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2019/03/27(水) 12:03:20.67ID:aIjjFQJq
"Tropical Geometry and Mechanism Design"の著者はRobert Alexander Crowellと
Ngoc Mai Tranの二人だが、Ngoc Mai Tran (ボン大学)がJosephine Yu (ジョージア
工科大)と主催した
Hausdorff School: Economics and Tropical Geometry
https://www.hcm.uni-bonn.de/events/eventpages/hausdorff-school/wwwhcmuni-bonndehsfasim/economics-geometry-2016/
には、離散凸解析の室田一雄先生と共に塩沢先生も参加されている。
0210名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/27(水) 21:58:29.93ID:aIjjFQJq
中身までは理解できないが、Michael Joswig の
The Cayley Trick for Tropical Hypersurfaces With a View Toward Ricardian Economics
https://arxiv.org/pdf/1606.09165.pdf
はHausdorff School: Economics and Tropical Geometryの成果論文の一つで、塩沢先生
の「国際貿易のリカード理論」の解説論文らしい。超抽象的でなにも分からないが。
0212名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/27(水) 23:59:12.06ID:LFEkYv2q
だーかーらー
トロピカル幾何はもうすでにメカニズムデザインで応用されてるんだってば
もちろんこっちの方が圧倒的に有名
0213名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/28(木) 09:07:23.60ID:d+MTb5bJ
結局経済分析にはなんの役にも立たないのか
0214名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/28(木) 16:29:43.52ID:so11G5dS
>>202 >>212

ご自分で発見されたわけではないでしょ。そう自慢されることでもないかも。
0216名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/29(金) 00:33:20.79ID:k9i8huoZ
そんなに居丈高に否定されなくても。虎の威を借りる狐だぐらいは分かって
います。
0218名無しさん@お腹いっぱい。
垢版 |
2019/03/29(金) 02:03:06.01ID:k9i8huoZ
>>215 のことです。というと、>>202 >>212 かも。

「虎の威」の虎とは、メカニズムデザインであり、その背後にあると
思っている主流派経済学でしょう。それくらい分からないと。

狐は、自分で取れないブドウは酸っぱいと思いたいのです。
0220元院生
垢版 |
2019/04/10(水) 16:12:29.99ID:BrPoo+Ci
元院生

>>65 だが、大部御不沙汰してしまった。2月末に、もうそろそろ教務事項も終りだし、
すこし余裕が出来ると思っていたが、あに計らんや。3月もなんだかだと忙しく、
もう4月10日になってしまった。このままだと、授業は始まるし、閑になどなりそうもない。
蓬田守弘の『垂直的国際分業の理論』(2006)は図書館から借出してあるから、もう一度
ざっと眺めてみただけの解説を書いておく。

この本は、院生時代に垂直的分業の貿易論に関する知識を手っ取りばやく仕入れて
おこうと読んだもので、もう10年以上になる。読んだ当時は、この本はまだ新しく、最新
のにおいがしたが、読み直してみると、結構あらが目立つ。もともとあった欠陥に違い
ないが、当時はそれを見抜くだけの力が俺になかったということだろう。
0221元院生
垢版 |
2019/04/10(水) 16:14:05.78ID:BrPoo+Ci
蓬田守弘『垂直的国際分業の理論』は、本文80数ページの小さな本。全5章からなるが、
導入の第1章と経済的厚生を論じた第4章、第5章を除くと、垂直的分業の理論としては、
第2章「垂直的分業の背景」、第3章「垂直的産業内貿易」が中核である。ところが、後で
説明するが、第2章と第3章とは、統一的な理論ではなく、相互に排他的な仮定をおいて
議論されている。簡単にいえば、第2章と第3章とは繋がりがないというか、矛盾している。

蓬田はこの本の元になった研究でRochesterのRonald Jonesのもとで博士号をもらってい
るから、当時としては「最先端」の研究だったのだろうが、今からおもうと、ある特殊な状況
を研究したに過ぎない。
0222元院生
垢版 |
2019/04/10(水) 16:16:09.73ID:BrPoo+Ci
第2章は、簡単に言えば Jones and Kierzkowski (1990, 2001)の解説である(最後に少しだけ
政策含意らしきものに触れてはいる)。ほとんど同じ時期に、Jonesには Globalization and
the Theory of Input Trade (2000)が出ていて、『垂直的国際分業の理論』の本とほぼ同時に
読んだ。技術的には、Jones and Kierzkowski (1990, 2001) とほぼ同じだが、Jones (2000)の
方は、表題にGlobalizationが付いているだけ、グローバル経済化の全体像を掴みたいとい
う意欲にあふれている感じで、一生懸命読んだ。もっ正確にいうと、Jones (2000)の技術面
を簡単に知るために蓬田(2006)を読んだということだったような気がする。

これらは、フラグメンテーションと呼ばれる事態の理論的説明である。フラグメンテーション
とは、一時期、一つの工場に統括されていた工程が、二つに分かれて、その一部が主とし
て途上国に移転する現象をいう。Jones and Kierzkowski (1990)や蓬田(2006)は、フラグメン
テーションをサービスリンク費用の低廉化によって説明する。工程間の調整費用(サービス・
リンク費用の主たるもの)が高いうちは、工程は分割できないが、インターネットや輸送費の
低廉化によって、工程の一部を途上国に移転することが可能になった、というのである。
その際、重要な仮定がサービスリンク費用には規模の経済性(あるいは収穫逓増)がある
ということだ。つまり、サービスリンク費用は、固定費+比例費とからなり、生産数量がある
一定量を超えないと工程分割は起こらない。このことを数式やグラフを使って説明している
が、要は生産が損益分岐点を超えないと儲からないというのと同じ論理である。固定費と
国内生産・外国生産のにおける比例費の違いにより、一国内一貫生産、工程分割(フラグ
メンテーション)、外国生産の三つの場合が生ずる。
0223元院生
垢版 |
2019/04/10(水) 16:17:36.62ID:BrPoo+Ci
上の説明に間違いはないが、これが垂直的貿易やましてグローバル化を推進している
過程かというと、実証家としての俺には、ちょっと単純化しすぎていませんかと思いたく
なる。

蓬田は、工程間分業を生産ブロック1と2とに分けるが、その基本的前提は、

(1) 生産プロック1 では  c1 < c*1

(2) 生産ブロック2 では  c2 > c*2

だという(蓬田 2006, pp.8-9)。

これが成り立たなければ、サービスリンク費用の低廉化そのものが意味を失う。ところ
が蓬田には、この(1)と(2)がなぜ普遍的に成立するのか、その説明がほとんどない。

第1章や第3章などを読むと、蓬田は労働集約度の違いがこうした事態を惹き起すと
考えているらしい。しかし、Jones and Kierzkowski (1990, 2001)は、修正・付加された
(augmented)リカード理論ではあって、労働集約的・資本集約的という概念とは直接は
結びつかない理論である。そうすると、フラクメンテーションあるいは垂直的国際分業の
拡大の本当の理由が蓬田(2006)第2章では説明できていないということになる。

実を言うと、この点までは、院生時代に読んだときには分かっていなかった。工程間
分業はこう説明できるのかと、素直に感心していた。
0224元院生
垢版 |
2019/04/10(水) 16:19:58.51ID:BrPoo+Ci
第3章は、Davis (1998) Heckscher-Ohlin-Ricardo approach. Journal of International
Economics. 39: 201-226 に基づく垂直的分業の理論的分析である。これは基本は2国
2要素、3財のHOSモデルだが、第3財は、第1財の投入に使われる中間財であり、
その生産効率が自国と外国では異なり、蓬田の想定では自国が外国より生産性が
高い(A>1)という想定のモデルである。

これで一応は、自国のみで中間財を生産し、それを自国と外国の双方で第1財の
生産に用いられるという状況を作り出すことができる。ただし、一般の場合の分析
は難しいので、図3.1にあるような要素価格均等化集合の中でのみ分析している。
これは標準的なHOS理論でも有名な「要素価格均等化定理」のなりたつ領域という
ことだが、定理の表題が示す通り、その中では要素価格(すなわち労働の価格=賃
金と資本の価格=資本利子)とが等しい。

>>223 で、第2章と第3章とは、統一的な理論ではなく、相互に排他的な仮定を置い
ていると書いたのには、この点が関係している。
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