MMT(モダンマネタリーセオリー)26
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MMTとは
表券主義
機能的財政論
信用貨幣論
内生的貨幣供給理論
マネーサーキットセオリー
ストックフローコンシステントモデル
などから成る理論体系である
重要概念として、負債ヒエラルキー(ピラミッド)、Tax driven monetary view、JGPなどがある。
前スレ
MMT(モダンマネタリーセオリー)25
https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/economics/1691644896/ # 誰もコメントしてくれないのでちょっと考察を…
既存の経済モデルに「貨幣量」という変数を組み込むのは結構難しいはずだ
理由は少なくとも2つある
(1) 一つは「貨幣」とは何か?という本質的テーマに直面するからだ
これは貨幣概念を債権にまで拡張しないと経済モデルの説明が難しくなることに起因する
(2) もう一つは会計的辻褄合わせが必要になるからだ
(1)については
普通に考えると、貨幣とは現金、つまり1万円札、硬貨、預金… この辺までは想定できる
が、現実には「取引」によって債務と債権が生じ、債権もカネみたいなもんじゃね?ってことになる
債権は期限が到来すれば晴れて現金に変わるから、手形、社債、公債、国債もみなカネみたいなものだ
取引量の増減はだいたい経済の活力と連動してるのだから
貨幣概念を債権にまで拡張して、その増減を測定できれば
「流通貨幣の総量」と「取引の総量」には密接な関係があるだろうという想像はできる
尚、債権と債務(負債)は裏と表の関係なので、MMTでは「負債」の観点で説明してるみたいだが
私のような素人は「債権」≒カネと説明された方がわかりやすい
(負債の立場から見るといたずらに分かりにくくなる気がするのだが…玄人っぽくは見えるけど) (2)については
これまでの経済学では 生産量とか消費量…といった抽象的なふわふわした変数を扱っていた
そこに「貨幣量」という変数を組み込むとすると たちまち現実的な矛盾(というか課題)に直面する
貨幣量は必然的に会計的辻褄が合わなくてはならないからだ
これまで(私が知る)の経済学ではGDPにせよ生産量にせよ、会計的辻褄には関心が無かったように思える
生産者がリソースを投入して付加価値を生み出すばあい、
必然的に「財務諸表」が出力として出てくるはずだが
従来の生産関数には「生産量」という単純な出力変数しかなく 現金保有量も債権額もまったくわからない
生産関数から貨幣量はわからないので、(多分)銀行の残高を統計して貨幣量の全体像を把握しようと試みるのかもしれない
取引で発生した債権(債務)がどの時点で銀行に計上されるのかはよくわからないが
ある時点では入金されて現金の増減という形で計上されるはずだ
全生産者について累計すれば(時間遅れはあっても)経済の活力状況と現金の移動量との相関はありそうに思える
いずれにせよ貨幣量の増減を変数として組み込む以上は
増加と減少の辻褄(つまり赤字と黒字の等号関係)が常に保たれている必要があるわけだ 銀行サイドから貨幣量の動きを把握しようと言う試みは慧眼ではあるが 限界があるよな
経済取引で発生する「債権」「債務」は銀行ではわかりようがないから
債権の代表格である「売掛金」は企業、つまり生産者(とその取引相手)しかわからない
ここがMMTのつらいところだな
ここをモデルに組み込めない限り、貨幣量(債権債務まで拡張したもの)の動きを正確に捉えることはできんだろう ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています