井戸水といってもいろいろ、山の伏流水なら渓流と同じようなものだけど、井戸水をかけ流しできる環境にあるならともかく、平野の都市の井戸水なら水道でも同じ。
水道水でも年間通して気温程の水温の変化はない。
むしろ畑栽培の場合には、地温を上げないために、地表が植物で覆われている環境にすることの方が大事。

このスレ見てると、栽培の失敗例は、
・水はけの悪いじめじめした土地や、水耕栽培で根を腐らせる、
・日当たりが悪く光合成が足りないために、成長も悪く根に栄養も貯まらない、
の2つがほとんど。

ほとんど手間かけなくてもワサビは育つはずなのに、
「沢で育てられず、畑で栽培する場合には、なるべく湿っている日陰で育てる」
という誤った先入観・知識によって失敗している。

自生地の環境を見ても、山の沢は、5月に桜が咲いて6月に新緑になるような、
葉や花が育つ春、光合成で根が太る春から初夏は、日当たりがよい。だから根も太る。
生えている場所も、水の中よりは、沢沿いの斜面の方が多い。

ワサビ田の環境を見ても、日射の強すぎる7月、8月あたりは、遮光率50%前後のネットをかけるけど、一年中、朝から夕方まで日が当たるようになっている。
水の中に植えているわけではなく、砂利で畝を作っていて、根の太る部分は水はけがよい。

温暖地の畑で作る場合には、水はけを良くし、土中に酸素も多く、地温も上がりにくく、地表が植物で覆われ水やり後にすぐには乾きにくい環境を作れば、あとは水やり以外はほぼ放任でよい。

スイカや枝豆やイチゴやらと畑で混植したり、山野草と一緒に植えたり、芝生の片隅に植えたりする方がよほどうまく元気に育つ。
成長に必要な水は、普通の野菜などと同じ程度。水が溜まらないで、水やり後にはどこかにはける環境であれば問題ない。
ワサビは日光が大好き。葉っぱをみればわかる。普通に根も太る。