登録品種の植物体の特性の概要
この品種は、「サセックス ムア グリーンミスト」「ワル グリーン シー」を交配して育成されたものであり、花は浅黄

緑色にリップは淡黄緑色地に先端周辺部が赤色の覆輪の入る切花、鉢植向きの中輪花である。草型は中、草姿は中間型である

。ぎ球茎の形成程度は明確、正面の形は卵形、横断面の形は扁円形、高さは31〜60m、長径は31〜50mmである。葉

の全体の形は線状、先端は鋭先形、長さは45〜75cm、幅は21〜30mm、葉色は緑、厚さは0.6〜1.0mmであ

る。葉数は10〜12枚でやや少である。花序は総状、1花茎の花数は6〜10花である。花径の太さは6.1〜9.0mm

、長さは30〜50cmである。花の咲型は部分抱・平咲、花の横径、縦径とも61〜80mmの中輪花である。ドーサル・

セパルの正面の形は長楕円形、ラテラル・セパルの正面の形は倒広卵形、ペタルの正面の形は倒卵形である。リップの正面の

形は円形、先端は切形、周縁の波打ちは中、切れ入みは無である。花色はセパル、ペタルとも浅黄緑(JHSカラーチャート

3304)の単色花、リップは淡黄緑(同3303)地に内側複色部が赤(同0415)の覆輪が入る。花の香りは弱、育成

地(愛知県安城市)における開花期は冬である。「ワル アイドル」と比較して、草姿が中間型であること、葉の全体の形が

線状であること、葉の厚さが厚いこと、1花茎の花数が少ないこと、花の咲型が部分抱・平咲であること、花の横径、縦径と

もに大きいこと、花色が異なること、ずい柱花粉のうの内側の地色が浅黄緑であること等で区別性が認められる。