においのないペテュニアはおもしろくない。
暑苦しい夏の夜に暑苦しい夏らしいにおいをたててこそペテュニアである。

一重のペテュニアの中では紫のものが最もよくにおう。
濃紅と桃と白の中にもにおうものがある。
紫以外のペテュニアのにおいは薄いので、
いっぱい咲いた夜でないとわからない。
黄色いのはだめだ。才能が無い。

大輪の八重のペテュニアの中では白と紅の絞り咲きのものが
やたらとにおう。

小輪の八重のペテュニアの中では桃のものが最もにおう。

紫の花は夜めだたないので白と紅の絞りの大輪の八重のペテュニアを
作っていたんだが廃れてしまいここ数年みかけない。
におうことを期待して桃と白の一重のペテュニアを作り、
こんもり茂りいっぱい咲いた夜ににおわないことが判るとがっかりする。
今年は小輪の桃と白のペテュニアをつくってにおわせていたが根腐れした。
どこかのタネヤが紫以外のにおいペテュニアを売り出してくれないか。