裏山(我が所有)に向かう通路に沿って、プラムの古木が何本もある。
手入れをしているので、毎年、500キロ近くの収穫がある。
種類は分からないが、真っ赤な大実で、糖度も高くてとても美味い。
食べきれないので、近所に配ったり、福祉施設に寄贈したりしている。

真夏になると落ちたプラムの実に無数のカブトムシやクワガタが集まってくる。
発酵したプラムの甘い匂いが漂い、子供達が朝から虫捕りにやってくる。


そんな裏山も中国人の不動産会社が相場の倍で買い取ってくれることになった。
寂しい気もするが、子供の教育費も負担になってきているので仕方ない。

しかし、中国人の土地買い占めは凄い勢いだ。
最初は若い女性営業が自宅にやって来て、売って欲しいと札束をちらつかせる。
断ると色気攻勢だ。私も我慢できずに、何度かご馳走になってしまった。
興奮して豊かな胸の先端を口に含みながら、裏山の甘いプラムの実を想ったのは何故だろう?

こうして日本はいつか、中国に呑み込まれて中国の一つの省になるんじゃないかな。