>>359
>>360
ダコニールは耐性が着きにくく広範な菌に効果がある反面、薬害が出やすい。
特に高温時や花期、まだ葉が若くて弱い時期には避けたい薬。
関東(標準気候地)って前提で言うと
芽が出始めてから蕾があがるまでの間に、予防のためにオーソサイドかジマンダイセン撒いて
その後まだ葉が若いうちは極力薬剤散布は避ける。
ウドンコでも出ちゃったらオレートやアーリーセーフでしのいで…
ダコニールは梅雨の前に強い展着剤(パラフィン系など)を使ってしっかり撒いておき
梅雨明けまで薬効を持たせたい。
ベンレートがあるなら花期にはそれを使うのがいいと思う。
ベンレートは移行浸透性が高いので近くに野菜やハーブがあったらかからないように気をつけて。

最低気温が25度を上回るような時期には殺菌剤はいらない。
この時期は虫との闘いになるので、薬害に気をつけつつ殺虫剤を使ってください。
真夏でも最低気温が20度ぐらいまで下がるならEBI系(サルバトーレ、マネージ、ラリーなど)が使える。
EBI剤は治療効果が高く薬害も少ない分、薬効期間が短くて耐性菌が出やすいので濫用は避けましょう。
一つ二つ発病した葉を見かけたら撒く、ぐらいで。

自分なら秋雨の頃にもう一度ダコニール使う。
すでに黒星が蔓延してるならEBI剤(ここはもうサプロールで)とジマンダイセンを10日おきに交代で使う
それほどひどくなってないならもう秋花終わって葉を落とすまで放置。

薬の使い方だけざっくり説明したけど、病気の防除は施肥や剪定まで含めて
トータルで考えてください。
肥料が偏ったり不足したりすると病気になりやすいし
葉や枝を整理しないと風通しが悪くなり、栄養も足りなくなります。