ほうれん草って、味を付けなかったら特に美味しいものじゃない。
にも関わらず、古代からずっと栽培されてきたのは、その栄養価の高さが理由だと思う。
けれど、栄養学とか科学的分析が進んできたのは近代のこと。
昔の人は、調味料とかあまり使わなかったから、「体が必要とするものが美味しく感じる」
という味覚を持っていたんだと思う。その意識を持って食べると、茹でただけでも美味しいよね。
イヌイットは、アザラシを捕獲したら、真っ先に肝臓を生で食べるのだとか。
焼肉屋で食べるレバーって、火を通して下さいか言われるけど、おれは生で何も味付けしなく
ても美味しいと感じている。この感覚を大事にしたいと思っている。