誤り排除学習の勧め

学習には試行錯誤学習(try-and-error)と誤り排除学習(errorless learning)があります。
試行錯誤と言うのは誤りをしながら学習する方法です。

人生の方向等に関しては試行錯誤はありますが、このような学習方法はなるべく選択肢の
少ない場合に限定すべきです。

誤り排除学習はフライトシ・ミュレータでセスナ機の操縦を学習する時に3人の熟練パイロットの
30回の繰り返しから学習した実験があります。このフライトシ・ミュレータの学習結果は
先生をしのぐものでした。

セスナ機がどういう状態のときにはどう運転したらよいかを3人の熟練パイロットの
30回の繰り返しのデータから学習させました。

その結果は驚くべきものでした。学習アルゴリズムは訓練例のノイズを除去することができるため、
得られた技術は人間パイロットがときどき犯す誤りを取り除いたものとなり、結果として
先生である熟練パイロットよりも上手に飛べるようになりました。

英語の習得もまったく同じで、誤り排除学習をすべきなのです。これは文法をベースに
試行錯誤するのではなく、自然な表現を自然な音で聞いて真似るべきです。

なるべく間違いを排除する学習が最も効果的に習得する方法です。英語で間違えて
しまった表現は練習をしないと間違える可能性が大きくなります。