高3の英語力、中卒級=「書く、話す」に課題―文科省
時事通信 3月17日(火)9時33分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150317-00000038-jij-soci

文部科学省は17日、高校3年生を対象に英語の「読む、聞く、書く、話す」の4技能の学力を調べた英語力調査の結果(速報値)を公表した。
「読む、聞く」の平均的学力は英検3級(中学卒業程度)相当、「書く、話す」はさらに低く、書くは過半数が正解率1割以下だった。
国の教育振興基本計画の目標(高卒時英検2〜準2級程度)とは大きな差があり、英語嫌いの生徒も多かった。
 調査は国公立高校の約1割の480校を抽出し、3年生約7万人を対象に実施。
4技能それぞれを試験し、国際標準規格「CEFR」の基準で、学力が中学レベル(A1=英検3〜5級程度)から海外大学留学に必要なレベル(B2=同準1級程度)のどの段階に相当するかを調べた。
 試験結果では、「読む」の平均点は129.4点(満点320点)で72.7%がA1評価。「聞く」は120.3点(同)でA1が75.9%。B2評価は0.2〜0.3%だった。
 「書く」でB2評価はわずか5人。英語の音声を英文要約する不慣れな出題形式も影響して点が伸びず、140点満点中15点以下が約55%に上り、0点も約3割いた。「話す」は各校1クラス程度の抽出実施で、A1が87.2%を占めた。
 アンケート調査では、英語を嫌いな生徒が58.4%。海外留学やビジネスに必要なレベルの習得を目指す割合も約14%にとどまった。