おお、こんなスレがあったのか
最近洋書がマイブームになってて語りたかったから嬉しい
小説だとMichael PunkeのThe Revenantが面白かった。

アメリカ開拓時代の毛皮商隊の男が遠征中に山奥で熊に襲われて死にかけた折に、仲間に見捨てられながらも生還して、復讐のために見捨てた仲間を追うっていう史実を元にした話。
映画化されてて日本でも最近公開される。ただ、映画版は大まかなあらすじを重ねてるだけで設定やシナリオがかなり別物だから一方を見てから他方を見るとびっくりすると思う。

内容的にはベアグリルス的なサバイバルも豊富だったし、開拓時代の毛皮取引・インディアンの雰囲気も知れて読み物としても楽しめた。
ストーリーとしてもノンストップなイベントの連続でテンポがいいし、死にかけのところから復讐に燃える主人公の心理小説って趣もあった。

映画との比較だと、映画がより憎みやすい敵、共感しやすい主人公、白黒つく結末といかにもハリウッド的なエンターテイメント作品に純化されてるのに対して、小説は主人公にもちょっと異常な執心的なところがあったり敵にも敵なりの事情があったりでもっと複雑。

ちなみにこの小説は全編通してミズーリ川流域の山林地帯が舞台で、すっと読んでると脳内イメージ的に迷子になることがあるから、自分だとWikipediaのミズーリ川の項目にある地図に主要地点を書き込んでいくのがわかりやすかった。