大切なのは、音声を認識しそれを脳内で再生し、記憶することができるどうか、
ということだけ。

もう一つの例え、例えというか本当にあった話だけど(たいした話ではないが)

高校生の時、友人とバンドを組もうという話になった。
俺はギター、友人Aはドラムということになった。

ところが友人Aは中々ドラムが上達しないし、かなり下手くそだった(俺も人のことは言えないが)。
ある時、友人Aは上達しない理由を練習環境のせいにするようになった。
(当時、ある施設を借りて練習、夜は大きな音を出せない場所だった)

友人Aは俺に言った、
『おまえはギターだから、24時間いつでも練習できていいよな。
 俺はドラムだからここで限られた状況でしか練習できない。』

友人Aが上達しない理由がもうここでお分かりになったことだろう。
友人Aにとっての練習とは、この場所で『ドラムを叩くことだけ』、だったのだ。

音楽を聴いて手足でリズムを取る(言い換えれば脳内で再現できるか)、
友人Aは全く理解していなかった、ドラムほど、いつでもどこでも練習できる楽器はないというのに。
逆に言えば、手足でリズムを取れない人が、いくらドラムを叩いても上達はしない。

もう言わなくてもわかると思うが、英語学習もドラムの練習に例えることができる。
大切なのは、まずは音楽を聴いて手足でリズムを取れるようになること(リスニング)なのであって、
ドラムを叩くこと(音読)ではない。

音読は不要