そうそう。昔の日本語では、「〜された」という受け身は
何か悪いことが人間に降りかかったときに使う表現でしたからね。

雨に降られた。
旦那に死なれた。
叱られた。

などなど、昔の日本語では受け身が「被害を被ったとき」にしか使えなかったんですよね。

「〜を気に入っている」
これも英語の "I like ..." などの西洋諸言語での表現からの日本語への直訳が
日本語の中に定着し始めていますね。50年以上前には、そんな表現はまだ
まともな人は口にもせず書きもしなかったと思います。「彼には〜が気に入っている」
というような言い回しをしないと、大多数の日本人としては落ち着かなかったと思います。