五木ひろしは、自分が売れるずっと前にスターだった森進一をもっと尊敬すべき。
全日本歌謡選手権で森進一の「命かれても」を歌い、ようやく自分が紅白初出場した昭和46年には3年連続で紅白トリを務め美空ひばりとまで対決していた森進一に対して「森くん」はないだろう。
いつしか、一条英一だの三谷謙だの松山まさるだのいった下積み時代まで含めて森進一より早く「芸能生活50年」と堂々と言っているのも、どういう神経か。
「歌手生活」と言わず「芸能生活」と言っているのも小賢しい。
「みかん箱」に乗って歌っていたのも「芸能生活」ということか?
森進一を「森さん」と呼び、自分が目標としている尊敬すべき先輩として立てていれば良かったものを、余計な対抗意識を持ってしまったために、結局は五木ひろしにとって永久に森進一は超えられない存在になった。
それが、五木ひろしの浅はかさであり人間の出来ていないところ。