藤圭子がデビュー当時、自分の性格について芸能雑誌に話しています。

性格
・わがまま 妥協がキライ!自分の意見を絶対通そうとする。
・お天気屋 朝泣いて、昼笑って、夜怒って、…・でも、一日寝ると全部忘れちゃう。
・短気 恩師の沢ノ井さんと口論して、夜中に家を飛び出したことが数知れず。
・内弁慶 身内の人にはわがままを遠慮なくむき出しにする。

これって、後年になって精神のバランスを崩した後の症状にそっくりなんですが。
発症前の性格をものすごく極端化したものが症状として表れています。
ただし、症状は家族に対してだけしか見せないので、外野は彼女が精神的に健康だと長年思い込んでいる……。

ま、「流星ひとつ」を読むと、彼女の自己中心ぶりがよく分かります。
そんで彼女を理想化したい人は「火の酒のように澄み、烈しく美しい魂は何を語ったのか」ですからね。
沢木耕太郎は藤圭子を裏切って、彼女を「人生のどん底」に追い込んだというのに
よくその当時のインタビュー集を出せるもんです。厚顔無恥っていうのはこういう人のことでしょう。