近代現代の東西南北文明文化を吸収融合熟成してきた日本にあって演歌は日本文化を代表する一つの文化である。
 邦楽を基調に世界のエッセンスを融合させた普遍性のある演歌は、今後、世界の巷に流れ、人々が口ずさみ、
そして、切々と歌われるだろう。
 時として、新しい世代は前世代の伝統を疎んじ独自の文化を模索するが、我々は歴史に培われた伝統の中に生まれ育ち、
今を生きている。そこに本来の安らぎがある。
 この原則から、時を移すに従って我々日本人は自ずとこの演歌に帰着するだろう。
 例えば、都はるみを聴きこんでみるとそのことが分かる。
 市川昭介という天才的作曲家と出会い人類史的才能が開花した。
 我々はこれ程の才能を再び迎えることは出来まいが、人類の財産を未来永劫に伝承されることを
切に念願してやまない。