「人間国宝」とは重要無形文化財の保持者として各個認定された人物を指す通称であります。

文化財保護法には「人間国宝」という文言はないが、重要無形文化財保持者を指して人間国宝と呼ぶ通称が広く用いられているとの事であります。

 2015年(平成27年)10月までに認定された芸能分野の重要無形文化財保持者(各個認定)は死亡により認定解除された者を含め、のべ180名が認定されています。

芸能分野は、雅楽、能楽、文楽、歌舞伎、組踊、音楽、舞踊、演芸の8つの種別に分かれていて、官報告示を経て正式認定となります。

『音楽』は琵琶 、尺八 、箏曲 、地歌 、長唄、 義太夫節、河東節、新内節、常磐津節、清元節、琉球古典音楽に認定者が65人おられます。

ここに、歌謡曲ないし演歌にその対象を求める機運が高まり、時世が到来したなら、存命者に限られますから、我らの『都はるみ姫』が、いの一番に挙げられることは火を見るよりも明らかです。

大衆文化としての歌謡曲は国民に定着して久しいのですから、文科省もそろそろ歌謡界に重要無形文化財所持者の認定者を見出してよい頃だと思います。


「白馬の貴公子」