EUの多様性容認「ローマ宣言」採択…首脳会議 2017年03月25日 21時43分
http://www.yomiuri.co.jp/world/20170325-OYT1T50102.html

【ローマ=横堀裕也、佐藤友紀】欧州連合(EU)の礎となったローマ条約調印から60周年を記念し、EUは25日、ローマで首脳会議を開いた。

英国の離脱に揺れるEUを立て直すため、EUの将来像について、統合深化の多様性を容認する「ローマ宣言」を採択した。

英国を除く27か国が署名した宣言は「我々は同じ方向に進みつつ、必要であれば異なるペースと度合いで共に行動する」と明記した。
統合の理念を維持しながら、ドイツなど中核国と、東欧などそれ以外の国との統合深化のスピードが異なることを容認するものだ。
「過去の分断を克服し、拡大された同盟の下に生きることで利益を享受」と欧州統合の意義も確認した。

ユンカー欧州委員長は25日の記者会見で、「新たな旅立ちを感じる」と評価した。EUは宣言に基づいて、EUの将来像の具体策を検討する。
2017年03月25日 21時43分 Copyright c The Yomiuri Shimbun

http://www.yomiuri.co.jp/photo/20170325/20170325-OYT1I50034-N.jpg
25日、ローマで行われたEU首脳会談で、演説するトゥスク欧州理事会常任議長(右)