バルセロナで大規模な独立反対集会 スペインの結束求め 10/30(月)
http://www.bbc.com/japanese/41798948

スペイン北東部カタルーニャ自治州が独立を宣言したため自治権をはく奪されたこと受けて、州都バルセロナで29日 、少なくとも30万人がスペインの結束を求める独立反対集会に参加した。
独立反対集会の参加人数について、警察は少なくとも30万人と発表。主催者や中央政府は100万人以上が参加したと主張した。

集会では、中央政府に解任されたカタルーニャのカルレス・プッチダモン州首相を、刑務所に収監するよう大勢が訴えた。
カタルーニャ自治政府の独立宣言を受けて、中央政府は自治権をはく奪。カタルーニャの行政機関を掌握し、プッチダモン氏を解任した。
スペインのアルフォンソ・ダスティス外相は、プッチダモン氏が今年12月の時点で収監されていなければ、再選を目指すことも可能だと述べている。
一方で、検察当局はプッチダモン氏を訴追する方針。

フアン・イグナシオ・ソイド内相は公開書簡でカタルーニャ州警察に対し、中央政府の指令を一時的に受け入れるよう強く求めた。
プッチダモン氏率いる州政府は、スペインからの独立を問う住民投票を今月1日に実施。州政府は、投票率43%で、90%が独立を支持したと発表した。
しかし憲法裁判所は、住民投票を違憲と判断。それ以来、スペインは憲政上の危機に瀕している。

「私もカタルーニャ人」
欧州議会の元議長でカタルーニャ出身のベテラン政治家、ジョセップ・ボレル氏は、独立反対デモに参加し、
「プッチダモン氏はカタルーニャの一部の人を代弁しているかもしれないが、私もカタルーニャ人だ。カタルーニャの人々の一部だ。彼に私のことを代弁する権利はない」と訴えた。
集会に参加した学生のマリナ・フェルナンデスさん(19)は、カタルーニャ当局の行動に不満だと語った。
フェルナンデスさんはAFP通信に対し、「私の祖父母が作ったこの国に、あの人たちがやっている仕打ちに激怒していると話した。
別の参加者、マリア・ロペスさんはロイター通信に対し、「私たちの要求? 分離させないこと。(州政府関係者は)本当に恥知らず。プッチダモン氏を刑務所に入れなくては」と話した。

中央政府に解散させられたカタルーニャ州政府のウリオル・ジュンケラス副首相は、中央政府を非難した。
ジュンケラス氏はカタルーニャ紙エル・プン・アブイ に対し、「カタルーニャの首相は今でも、これからもカルレス・プッチダモンだ」と述べた。
「カタルーニャに対するクーデターも、国民党(スペイン与党)がマドリードから遠隔で行う非民主的ないかなる決断も、一切認めない」

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