第5部 共産主義は今(1)ユーゴ負の遺産「裸の島」 2011年10月27日
ttp://sankei.jp.msn.com/world/news/111027/erp11102715470003-n1.htm

 アドリア海に面したクロアチア西岸の港湾都市リエカ。45年5月3日、
ナチス・ドイツの占領から解放されたことを記念して「サード・メイ(5月3日)」
と名付けられた造船所がある。

 ここで30年間働くエディ・クーチャン社長(56)は「今後2年間で300人の
従業員を削減しなければならない」と頭を抱える。

 クロアチアの人口は約440万人。北海道の7割弱の国土に6つも造船所が
あり、90年代初めには日本、韓国に次ぐ世界3位の造船受注量を誇った。
しかし、91年から始まった内戦で世界から取り残され、今では12位に低迷する。
EU加盟の条件は造船所への政府援助を打ち切り、民営化と合理化を進める
ことだ。人員削減は避けては通れない。