ユハ・シピラ、フィンランド首相の、アメリカのトランプ候補のNATO不要論への反論。
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我々の国は、冷戦時代に日本の中曽根首相に、「日本は防衛努力を怠ると、フィンランドの
ようにソ連の属国になる」と言われたことがある。悔しいが、事実なので反論のしようがなかった。
我々は、常にソ連におびえながら、冷戦を過ごした。

だから、ソ連が崩壊し、ワルシャワ条約機構が崩壊した時、我が国はすぐにNATO加盟への
道を模索した。NATO反対派もいたが、中曽根首相の言葉を聞かせたら、殆どが沈黙した。
1999年、念願がかなって我々はNATOに加盟した。以降、ロシアの度々の恫喝にも怯える
必要はなくなった。NATOにはどれほど感謝してもし過ぎることはない。

トランプ候補は、我々のこのような経緯を忘れないでほしい。ロシアは、特にプーチン政権に
なって以降、周辺国への恫喝は、ますます苛烈、悪質になる一方で、ソ連時代を彷彿させる。
覇権主義の隣国が存在する中、NATOの存在意義は少しも衰えていない。
このようなときに、我々を見捨て、ロシアの覇権主義の拡大を放置することは、我々にとっての
悪夢のみならず、ヨーロッパ全体の脅威である。また「ソ連」が出来てからでは、ロシア圏は
取り返しもつかないほど拡大しているだろうし、その時に後悔しても遅すぎる。

どうか、NATO不要論を考え直して頂きたいと、心より思っている。
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>>78が嘘であることは一目瞭然だ。ロシアは東欧諸国にとって、いまだに脅威であり続けている。
あと、中曽根の暴言が、フィンランドにどれほど大きな衝撃を与えたかも、注目に値する。