白洲正子の魯山人評

それにつけても魯山人、あの人は美術品に関してはそれは大変な目利きでした。
けれども全く教養のない人でしたね。本物の目利きなら、使用人への対し方を
含めて人間関係にも気を配るはず。ところがやたらに自分だけがいばりたくる。
わたしはあれほど教養がなくて目だけがきく人がいるのが珍しくて仕方なかった。