入れようとしたところ、投入口に置き忘れられた100円玉を
血眼になって漁っている婆の姿を目にした。
私は、死体漁りにも通じる下卑た行為に眉を顰めつつも、
いまもなお戦国時代は続いている、そう思った。
収穫もなく、婆は肩を落として枚方の方へと去って行った。Fin