五島美術館 中国の陶芸展

小林秀雄や白州正子の骨董の師匠青山二郎いわく「陶磁器に関しては
まずは支那に入門すべし」ということなので行って来ました。
やはり規格や寸法、色彩がきちんと決定されているからだろうね。
それに対して李朝はやはり柔らかで雑味がある民藝調だね。まあ
そこが李朝の魅力なんだけど。

展示室に入ってまず目に飛び込んでくるのは「砧青磁鳳凰耳花生」だった。
確か北宋汝官窯の青磁が「雨過天晴」といって世界一だといわれているけど、
南宋青磁もまったく負けることなくひかり輝いていたよ。他には磁州窯の
白釉黒花牡丹文瓶や唐時代の三彩万年壺、重要文化財の五彩透彫水注
(金襴手)、さらに青花蜜柑形水指など、すごいのばかり展示されていた。

これってひとつ五千万とか億するんだよね、さすが大東急帝国を築いた五島慶太、
財閥じゃないとこんなコレクションできませんな。出光や根津も同じだけどさ。

第二室では中国の古鏡が約30点ばかり展示されていた。こっちは個人的に勉強
不足であまりよくピンとこなかったけど、同じく物凄いものであることは確かな
ので見ておく価値はあると思う。3月25日まで。