書写と書道は戦後教育上の役割が違う上、教育書道の延長上に芸術書道がある。
戦前に書写はなく、国定手本時代は習字/書道。しかし戦後の書道は芸術科書道の扱い。
すると国語科書写と芸術科書道の間から、昔の教育書道がスッポリ抜け落ちた。
そこを民間が補った。教育書道で学校の書写に相当する部分は最低レベルの所だけ。
だから教育書道に草書や変体仮名などが含まれるとは想像しにくい環境となってくる。
尋常小学校の上に旧制中学校などの習字/書道があった。これも教育書道の一環。
そこの接続が円滑な書風としては、むしろ書写の方が歴史的には異常な手本/教科書。