>>28
・「未然」の意味は 1 つである。
・同じ想定を繰り返すのではない。
同じ「未然」が、同一節の中の異なる構文位置に現れて、異なる想定を表すということか。
しかし、「[[想定 (未然)] 想定 (未然)]」という構造は自包的 (self-embedding) であり、矛盾している。
「未然形」という概念を放棄し、「想定」のような働きは、唯一節末の「む」「まし」 (正確には「-a む〜-む」「-a まし〜-まし」) そのものが担っていると考えたほうがよい。
そうすれば、受身・使役の形式に先行する「未然形」を特別扱いする必要もなくなる (「未然形」自体が存在しない)
 おはせましかば、我らは下らざらまし (源氏・玉鬘)
「下 r-」は実際に起こっている「下 r-」と 100% 同一である。