>>61
極端な話、別に語源が判らなくなっても実用上は困らないんだよねえ。

例えば英語話者なんざ、ラテン語やギリシャ語由来の単語の語源なんぞ気にせずに
丸々綴りと発音と意味を丸暗記してるわけだし。語源云々は学者任せと割り切ってる。
(だから gouriteki から合理的という語義を構築するなど、謎でも何でもない。
 現に rational や reasonable から合理的という語義を構築してるんだから。
 ついでに、英語では ratio は「比率」、ration は「(食料の)割当」で、字面からも
 すぐには「合理的(ここでは「理性に基く」)」という意味は出てこない。)
まあこの丸暗記が、見れば大体の音や意味が判る漢字に慣れた日本人の大多数にとっては
学習上の大きな障害の一つになってしまうわけだけど。

ローマ字表記が統一されないのは、この国が日本語の正書法を制定しないのと根は同じ。
用字制限などなど、実質的に正書法に準じるものは幾つか存在するけど、
それらは寧ろ実用上の規格に近い。影響の及ぶ範囲の大き過ぎる正書法に比べ、
細かな改変やニッチへの対応も即応的に行い易いメリットがある。