天から琉球を見下ろしたらね、琉球はまだちゃんとした陸地になっていなかったんだって。
東の風が吹いたら東の波で覆われ、西の風が吹いたら西の波に覆われていたんだって。
アマミキヨとシネリキヨの兄妹がこれを眺めていたら「あんたたちが石と土を持っていけば立派な島になるよ。
降りて行きなさい」と、天の神が言いました。
2人は降りてゆき、立派な島を作りました。次に天の神から草木をもらって人が住めるようにしました。
だけど島には人がいない。そこで2人は結婚し、3人の男の子と2人の女の子をもうけました。
長男は王に、次男は按司に、そして三男を百姓になり、長女は女神官の聞得大君に、二女は村の神に仕える女神官になりました。