>>409
沖縄で、古いヲ(昔は[wo]と発音された)は[wu]になり、ヱ[we]は[wi](そのあと[ji])になった。
またヤマトで仮名成立より少し前に滅んだヤ行のエ[je]は、沖縄ではある時期にワ行のヱと同音になり、その後ヱといっしょに[wi]>[ji]となった。
もともとは仮名は平安時代の日本語にあわせてできたから、[ji]や[wu]と読ますような字は存在しない。
[ji]と[wu]がほしい。お、「ヰ」が余ってるじゃないか、ということで「ヰ」で[ji]、
[wu]のほうは外来語の「トゥ」と同じ方式で「ヲゥ」にしようというわけだ。

沖縄方言をどのように書くことにするかという表記法については焦点はいくつかあるが、ワ行・ヤ行がらみはその一つ。
ここは割れている。他には(2)声門閉鎖音(3)家 [ja:]のようにアクセントにからんで長く発音される母音、
(4)ai,auの融合した母音[e:]、[o:]/[a:]、およびび合口音[u:]と古いエイに当たる[i:]
(5)口蓋化 (6)士族音と平民音 (7)古いレに由来する/ri/と元からのリに由来する/ri/
(8)合拗音[kwa][gwa] (9)名詞+ヤ (10)母音の脱落

などが考えられる。