>>415
自分は声門閉鎖音のあつかいについては、以下のようにするのがよいと思う。
一言でいえば歴史主義ですが、

・'a,'i,'u,'e: 'o:はそれぞれア、イ、ウ/オ、アイ/アエ、アウ/アオ/ウア
・ja,ヤ、juはユ/ヨ。je:はヤイ(/ヤエ、アイ、アエ)
・waはワ、wuはヲ、wiはヱ、we:はワイ(ワエ)
・'ja,'ju,'wa,'wuなど声門閉鎖のつくの音は 'ヤ 'ヨ 'ユ 'ワ 'ヲのようにアポストロフィーを左上につける
・'Nでは、稲 'Nni 'ネ 芋 'Nmu 'モ のように鼻音を無視してその後の字にアポストロフィーをつける
・二つ ta:chi のように単なる脱落音についても、次の音節の字にアポストロフィーをつけて 'タツのようにする

声門閉鎖音は通時的に見て二種類に分けられる。一つは子音のつかない単独の母音にともなうもの。
一つは声門閉鎖音のついた母音が脱落することによってその後ろの音節の子音に移ったもの。
前者を一次声門閉鎖音、後者を二次声門閉鎖音と仮に呼ぶ。
一次声門閉鎖音は表記には何も反映せず、ア行の字を用いる。
二次声門閉鎖音は音の脱落を表すアポストロフィーを使って間接的に表す。
「 『'』 がついているのがワ・ヤ・マ・ナ行の字ならば声門閉鎖音をともない、それ以外ならばともなわない」という規則を書き手に教えればよい。
「(二次)声門閉鎖音を持つ音節は母音の脱落によって生じたのだから、(通時的な)脱落があることが分かれば
そこに声門閉鎖音があるかどうかも分かるだろう」という発想に基づく。
この方式のメリットは、一律に’をつけるだけで「ヲゥ」「ッヤ」など新しく字母を作らなくともよいところにある。